手足口病に注意しましょう!
手足口病に関する説明・注意喚起です。
手足口病の発生状況について
豊田市では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、市内の小児科を標榜する医療機関のうち、9機関を定点として各種感染症の発生動向調査を実施しています。
この調査結果によると、2024年第25週(6月17日(月曜日)~6月23日(日曜日)まで)における市内の一定点医療機関当たりの手足口病の報告数は10.0でした。
また愛知県全体では、令和6年第24週(6月10日(月曜日)~6月16日(日曜日)まで)における一定点当たりの手足口病の報告数は5.12でした。これは、国立感染症研究所が定める警報の指標である「5」を上回っていることから、6月20日に警報が発令されました。
市内でも増加傾向がみられるため、今後、さらなる患者の発生が懸念されます。
手洗い、咳エチケット等による予防を心がけ、感染と重症化を防ぎましょう。
手足口病の定点報告数推移
手足口病定点報告数推移
(備考)手足口病における警報レベルの開始基準値(都道府県)「5.0」
年 |
報告数(年最高値) |
報告週 |
---|---|---|
2019 |
32.2 |
第30週(7月22日~7月28日) |
2020 |
1.0 |
第27週(6月29日~7月5日) |
2021 |
0.6 |
第49週(12月6日~12月12日) |
2022 |
7.6 |
第36週(9月5日~9月11日) |
2023 |
1.22 |
第35週(8月28日~9月3日) |
手足口病について
手足口病は、乳幼児を中心に夏季に流行する急性ウイルス性感染症です。
一般的な経過では、3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手の平、足の裏や足の甲などに2~3mmの小さな水疱(すいほう)が現れ、口腔粘膜では小潰瘍(しょうかいよう)を形成することもあります。時に、水疱は肘、膝、臀部(でんぶ)などにもできることがあります。発熱は約3分の1に見られますが軽度で、38℃以下のことがほとんどです。通常は3~7日の経過で消退します。
ごくまれに髄膜炎や脳炎などを生じることがあるので、高熱や嘔吐、頭痛などがある場合は注意を要します。
感染経路としては、飛沫感染、接触感染や患者の便を介しての感染と考えられています。
予防について
手足口病にはワクチンがなく、特別な治療法もありませんので、感染しないよう予防に心がけることが大切です。
感染予防対策としては、次のことが推奨されます。
- 手洗いを励行すること。
特に、おむつ交換やトイレの後はしっかりと手を洗う。 - 感染者との密接な接触やタオルの共用を避けること。
症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
治療は安静と対症療法となります。
口腔内に病変がある場合は、水分不足にならないよう特に注意してください。
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