海外での感染症予防について
海外旅行に行く際の予防方法などの注意点について説明です。
最近は海外渡航者の数が増加する一方で、海外から国内へ感染症が持ち込まれるケースも増加しています。
海外でかかりやすい感染症は、コレラ、腸チフス・パラチフス、細菌性赤痢などの食べ物や水を介した感染症や、マラリア、デング熱などの蚊を介した感染症があげられます。
そこで海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。
出発前には渡航先での感染症の発生状況に注意し、必要に応じて予防接種をしてください。また、感染症には潜伏期間があり、帰国後しばらくたってから発病することがあります。その場合は早めに医療機関に受診し、海外へ行って来たことを医師に申し出てください。
1.食べ物や水を介した感染症
水や食べ物から感染する消化器系の感染症はA型肝炎、E型肝炎、コレラ、赤痢、腸チフスなど数多く存在しますが、開発途上国など公衆衛生の整備が不十分な地域では感染するリスクがより高いので、以下のことに注意しましょう。その他、生鮮魚介類や生肉等を介した寄生虫疾患も注意が必要です。
- 手洗いをこまめにする
- なま水を飲まない(なま水から作られた氷を食べない)
- 完全に火が通った食べ物を食べる
- サラダや生の野菜、カットフルーツは避ける
2.蚊を介した感染症
蚊に刺された事により感染するマラリア、デング熱、チクングニア熱などは特に熱帯、亜熱帯地域で広く流行しています。これらの感染症は、感染してから治療するよりも、蚊に刺されない対策が重要です。
- 虫除け剤や蚊取り線香などを利用する
- 長袖や長ズボンの着用などにより肌の露出を控える
- 素足でのサンダル履き等は避ける
3.ダニを介した感染症
感染の原因となるウイルス及びリケッチア等を保有するダニに刺された事により感染するダニ媒介性脳炎、ライム病、ツツガムシ病等の感染症は、ヨーロッパやアメリカなど世界の様々な地域で発生が見られます。これらの感染症を媒介するマダニやツツガムシは、牧場や森林地帯に発生します。このような場所を訪れる際には、感染防止のため次のことに注意してダニに刺されないようにしてください。
- 虫除け剤を利用する
- 長袖や長ズボンの着用などにより肌の露出を控える
- 素足でのサンダル履き等は避ける
4.動物からうつる感染症
現在、日本での発生はなく海外で発生している、人に重篤な症状を起こす感染症に、狂犬病、エボラ出血熱、鳥インフルエンザなどがあります。野生動物や家畜は、重篤な感染症の病原体を持っている可能性もあります。海外では、むやみに動物に触れることはやめましょう。
5.諸外国での感染に注意すべき感染症
世界ではWHOを中心に、麻しんやポリオの感染者の減少に取り組んでいます。日本での麻しんについては、流行地からの輸入症例が多くみられ、十分注意する必要があります。また、アラビア半島諸国を中心に中東呼吸器症候群(MERS)の患者が報告されていますので、ご注意ください。
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