中東呼吸器症候群(MERS)について
中東呼吸器症候群(MERS)に関する説明・注意喚起です。
中東地域へ旅行される方へ
- ラクダなど、動物との接触や、殺菌されていない乳や肉の喫食を避けてください。
- MERSが疑われる患者やラクダと接触した方は、感染の可能性があるため、検疫所が最大14日間の健康監視(注釈)の対象となる場合があります。
(注釈)健康監視とは、検疫所に毎日体温等の健康状態を報告することです。
中東呼吸器症候群(MERS)とは
中東呼吸器症候群(MERS:Middle East Respiratory Syndrome)は2012年に初めて確認されたコロナウィルスによる感染症で、主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
発生状況
主として中東地域(アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン)で患者の発生がみられ、ヨーロッパ、アフリカ、北米、アジアなどの地域では中東地域への渡航歴のある人もしくはその接触者から患者が発生しています。
2015年5月以降韓国で患者の発生事例が確認されていますが、多くは、中東地域への渡航歴のあるMERS患者に端を発する、韓国国内の病院での院内感染によるものであると考えられています。
感染経路
人がどのようにしてMERSに感染するかは、まだ正確には分かっていません。MERSコロナウイルスが中東のヒトコブラクダから見つかっていることなどから、ヒトコブラクダがMERSウイルスの感染源の1つであるとされています。またMERS患者との濃厚接触による感染も報告されており、主に、咳やくしゃみなどによる飛沫感染又は接触感染による感染であると考えられています。
予防方法
現在、MERSに対するワクチンはありません。中東地域などのMERS患者の発生地域においては、咳やくしゃみなどの症状がある人との接触を避け、ラクダなどの動物との接触を可能な限り避けることが重要です。またマスクや手洗い、加熱が不十分な食品(未殺菌の乳や生肉など)や不衛生な状況で調理された料理を避けるなどの一般的な対策も心がけましょう。
中東地域などのMERS患者の発生地域から帰国した際の注意点
- 帰国時に発熱や咳などの症状がある方は、空港内等の検疫所へご相談ください。
- 帰国後14日以内に、発熱や咳などの症状がみられた場合には、直接医療機関には行かずに、最寄りの保健所にお電話の上、中東地域等に滞在していたことを告げてください。
- 症状がある間は、他者との接触を最小限にするとともに、咳エチケットを実行してください。
連絡先など
豊田市内の方
豊田市保健所 感染症予防課
電話 0565-34-6180
(備考)夜間・休日は電話 0565-31-1212(市役所代表電話)
豊田市外の方
お住まいの最寄りの保健所へ連絡してください。
関連情報
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問合せ
保健部 感染症予防課
業務内容:予防接種、結核予防、感染症の予防、環境衛生などに関すること
〒471-8501
愛知県豊田市西町3-60 愛知県豊田市役所東庁舎4階(とよたiマップの地図を表示 外部リンク)
電話番号:0565-34-6180 ファクス番号:0565-34-6929
お問合せは専用フォームをご利用ください。