第2回開催報告(2008年10月27日)

ページ番号1002222  更新日 2021年9月14日 印刷

日時

2008年10月27日(月曜日) 午前10時から午後12時30分

場所

日本環境安全事業株式会社豊田事業所

議題

  • 豊田PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物処理事業における豊田市の対応について
  • 豊田PCB廃棄物処理施設の操業状況等について
    豊田市域の処理終了時の事業総括(中間)
  • 豊田PCB廃棄物処理施設の状況報告について

委員会の様子

委員会の様子の写真1

委員会の様子の写真2

写真


2008年10月27日(月曜日)午前10時から日本環境安全事業株式会社豊田事業所において、2008年度第2回豊田市PCB処理安全監視委員会を開催しました。
委員会には安全監視委員13名、オブザーバーとして愛知県資源循環推進課と豊田市消防本部、また、環境省産業廃棄物課、処理事業者の日本環境安全事業株式会社(JESCO)が出席しました。なお11名の方が委員会を傍聴されました。

議事内容(要旨)

(1)豊田PCB処理事業における豊田市の対応について

市から、前回の安全監視委員会(2008年5月30日)以降に実施した豊田PCB廃棄物処理施設や収集運搬作業における立入検査、環境調査結果等について報告がありました。

  • 処理施設への立入検査の結果、遮蔽フード内のSUS(ステンレス鋼)床コーキングについて、定期検査で微少発泡を確認する個所が増加傾向にあることが明らかになったため、JESCOに対し、原因究明及びコーキングの管理方法について再検討を指導しています。
  • 新たに収集運搬作業を始める鈴與自動車運送株式会社及び株式会社エコ・ポリスに対して、搬入訓練及び初荷の運搬作業を立入確認しました。初荷の運搬時には、搬入訓練での指摘事項が改善され、適切な作業を行っていることを確認しました。
  • 2008年8月に実施した処理施設周辺の大気及び土壌環境調査結果について、過去の調査結果と比較して大きな変動はなく、環境省が全国で実施しているモニタリング結果の範囲にあり、異常は認められませんでした。
  • 豊田市ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理計画では、市内のPCB廃棄物であって、豊田処理施設の処理対象物については2008年度末までに処分することを目標としており、市は立入り等による指導を行っていますが、未だ処理を行っていない事業者に対しては、2009年3月末までに処理が推進されるよう引き続き指導を行います。

(2)豊田PCB廃棄物処理施設の操業状況について

日本環境安全事業株式会社から、豊田市域の処理終了時の事業総括(中間報告)ありました。

  • 豊田処理施設においては、豊田市内に存する高圧トランス、高圧コンデンサ及びこれらと同等のものは、2008年度末までに全て処理することとしています。処理施設では2008年9月末までに、コンデンサ類を7,050台処理しており、市内のコンデンサ類でJESCOに登録されて処理すべきものは、9月末時点で6,286台であることから、処理施設は市内分のPCB廃棄物を処理するのに十分な処理能力を備えています。しかしながら、豊田市内には、現施設で処理が困難なPCB廃棄物や、経済的な理由等により早期処理を希望していない保管事業者が保管するPCB廃棄物があるため、予定の2008年度末までに市内の全ての処理対象物を処理することができない状況です。
  • 2008年9月末までの豊田施設の処理実績は、トランス類463台、コンデンサ類7,050台、廃PCB油が64本あり、PCBの分解量としては約300トンです。

(3)豊田PCB廃棄物処理事業の操業状況について

  • PCB廃棄物保管事業者がコンデンサ1台を自家用車にて処理施設へ持込み、その廃棄物をJESCOがやむを得ず、一時的に預かる事案が発生しました。このことについては、保管事業者に対して受入基準を強調して説明する、行政機関と保管困窮者の情報を共有するなどして再発防止を図ります。
  • 遮蔽フード内のSUS床のコーキング施工を実施した個所について、定期的な発泡漏れ試験を実施していますが、微少発泡が目立つようになって来たため、2008年8月に詳細点検を実施しました。これまでの管理データや新たな調査結果をふまえ、SUS床の管理基準を定めることにします。

(4)主な質問と回答

質問

コンデンサの自己搬入について、収集運搬業者に断られたら、他の業者を紹介すれば良かったのに、なぜできなかったのか。

回答
収集運搬業者に保管者の困窮状況が十分伝わっていなかったため、今後はJESCO、収集運搬業者、排出事業者と連絡体制をとり情報共有を図っていく。

質問

コンデンサの自己搬入は絶対にあってはいけないことなのに起きてしまった。住民へは決められたルートと容器で運搬すると説明しているので、再発防止を徹底し、次回委員会までに対応方法を報告して欲しい。

回答
運搬業者が緊急性を十分認識していなかったのが原因であるので、処理の途中で保管困窮者の情報をしっかり把握することが必要である。先日開催した4県7市のワーキンググループにおいて、そのようなシステムを構築することで調整することを決めている。

質問

豊田PCB廃棄物処理施設で、受入ができないにじみのある廃棄物について、保管事業者が安全に保管するようにどのような指導を行っているのか。

回答
保管事業者に対して立入検査を行っている。漏洩物もあるので、適切に管理してもらうように指導しているが、基本的には早く処理してもらうのが良いので、国やJESCOに対して早期に処理してもらえるような方策の検討をお願いしている。

質問

JESCOは浄化槽の出口で排水検査をしており、市は最終放流口で検査をしている。最終放流口の検査が必要と思うが。

回答
最終放流口についても、JESCOが自社で2週間に1度測定を実施している。

質問

衛生関係から作業者の健康状態はチェックしているという話しだが、運搬業者あるいは保管業者など、PCB処理全体の関係者の作業衛生状態、あるいは健康安全状態を把握するシステムは何かあるのか。

回答
豊田市で検討してすぐに回答できる話ではないと思うので、愛知県、広域協議会あるいは国と一度相談させていただく。

意見・要望

  • 漏洩品等の処理困難物があることは当初から分かっていることなので、市内廃棄物の処理目標の期限である2009年3月に間に合うよう、処理困難物の処理方法ついて検討のスピードを上げて欲しい。
  • コンデンサの自己搬入の対策について、明日、明後日起こるかもしれないという緊迫感を持って対応して欲しい。

議事録

委員会だより

配布資料

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