第1回開催報告(2006年6月22日)

ページ番号1002231  更新日 2021年9月14日 印刷

日時

2006年6月22日(木曜日) 午後2時から4時

場所

日本環境安全事業株式会社豊田事業所

議題

  • PCB(ポリ塩化ビフェニル)漏洩事故後から現在までの市の対応について
  • PCB漏洩事故の原因と対策(最終報告)について

委員会の様子

写真:委員会の様子

写真:事故防止対策現地確認

写真

議事内容(要旨)

(1)PCB漏洩事故後から現在までの市の対応について

PCB漏洩事故に関して、市が実施した処理施設への立入の状況、環境調査結果や日本環境安全事業株式会社へ指導などについて、事務局から報告がありました。

処理施設への立入調査の実施

実施回数

  • 2006年1月31日までに5回実施(2005年度第3回委員会にて報告済み)
  • 2006年2月1日から16回実施

確認事項

  • 事故対策箇所(第1蒸留塔等)の確認
  • 教育訓練状況(新人研修、実施訓練等)の確認
  • 環境保全設備(活性炭等)の確認
  • 試運転時の稼動状況及び安全管理の確認
  • 試運転時の分析調査の確認

指導事項

  • 日本環境安全事業株式会社の管理体制を徹底すること
  • 環境省、各事業所等との連携を保つこと
  • 負圧管理を徹底すること
  • 排気処理装置の点検を入念に行うこと

安全監視委員会による事故現場の立入調査の実施

  • 2006年2月16日、17日に安全監視委員9名による事故現場の蒸留塔エリア、活性炭処理槽及び屋上の排気口等の立入調査を実施。

(2)PCB漏洩事故の原因と対策(最終報告)について

PCB漏洩事故発生後、日本環境安全事業株式会社では事業担当取締役を委員長とした「事故対策委員会」を設置し、事故の原因究明や再発防止対策を検討してきました。
この事故対策委員会が取りまとめた最終報告に基づいて、PCB漏洩事故の再発防止対策、処理施設の総点検の状況や試運転の結果等について報告がありました。

再発防止対策

第1蒸留塔等塔底ポンプの改造

  • 脱落した圧力計の接続方法を緩みが生じにくくなるように袋ネジ方式からフランジ方式に変更
  • 塔底ポンプ1基で大流量低揚程のリボイラ循環機能と小流量高揚程の液処理への送液機能の2つを行っていたものを負荷(振動)を低減させるためにそれぞれの機能に特化させたポンプ2基設置に変更


ヒューマンエラー防止策

  • 管理体制を強化するために運転会社を新規に設立及び監督員の増員

試運転の結果

試運転を通して、施設の安全性及び健全性をさらに向上させるための改善項目についても対策を講じました。その改善箇所は継続的に確認を実施し、安全性・健全性をさらに向上させていきます。

(3)事故防止対策箇所の現地確認

安全監視委員により、第1蒸留塔等塔底ポンプの改造及び新設された第6系統排気の活性炭吸着槽の確認を行いました。

(4)主な質問と回答

質問

第3排気系統とはどのような装置の排ガスが発生するのか。

回答
真空加熱分離装置であり、PCBが付着した部材等から真空に引きながらPCBを取り出し、オイルスクラバにてPCBを液体として回収し、液処理に運ぶ装置。

質問

事故後に市民等からの苦情や反対運動等はなかったか。

回答
地元説明や電話等では「大丈夫か」、「心配である」等の意見はあるが、反対運動というような形のものはない。

意見・要望

  • 日本環境安全事業株式会社実施の検討会等に引き続き参加し、技術的な情報等を収集し、市民にわかりやすい形で伝えて欲しい。
  • 豊田事業所だよりを引き続き発行し、適宜情報を伝えて欲しい。

配布資料

豊田PCB廃棄物処理施設におけるPCB漏洩事故等に関する意見について

豊田市PCB処理安全監視委員会設置要綱第11条に基づき、2006年6月22日に開催された安全監視委員会における意見をとりまとめ、豊田市に提出しました。

1 市民への情報提供について

  • 定期的な情報提供でも市民全体への周知には難しい部分もあるが、今後も引き続き市民への情報提供に努めること。
  • ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業検討委員会等の専門的な情報は理解が困難であるが、市で積極的に情報収集し、わかり易い形で市民への情報提供に努めること。

2 関係者間の信頼関係、協力体制について

  • PCB処理施設の運転には複数の会社が関わっているため、ヒューマンエラー防止の観点から相互の信頼関係、協力関係の形成が重要である。良好な信頼関係を形成するための体制の見直しを着実に実行すること。
  • 事故の影響による施設の停止で、PCBの処理を委託しようとしていたPCB保管事業者との信頼関係を損ねたおそれがあるため、信頼関係の修復に努めること。

3 総点検の結果の整理、活用について

  • 総点検で抽出された項目を「点検ミス」、「基準の強化」、「想定外」のような分類別に整理し、今後の不具合の未然防止に活用すること。

4 PCB処理事業に対する取組み姿勢について

  • 事故は初歩的なところで起きた。PCB処理事業に携わる者は、国家プロジェクトであることを再認識し、責任体制を明確にし、緊張感を持って処理を進めること。

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