第1回開催報告(2004年10月19日)

ページ番号1002238  更新日 2021年9月14日 印刷

国の広域処理事業のひとつであり、最も先行している北九州PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物処理施設の視察を行いました。視察の後、プレゼンテーションルームにて監視委員会を開催しました。

日時

2004年10月19日(火曜日)

視察

北九州PCB廃棄物処理施設(福岡県北九州市若松区)

議題

豊田PCB廃棄物処理施設建設工事の進捗状況、豊田市PCB廃棄物処理計画(案)等

関連ページ

北九州PCB廃棄物処理施設

(1)視察の様子

写真:施設概要説明中
施設概要説明時の写真
写真:設備の視察中
設備の視察時の写真
写真:中央監視室
中央監視室の写真
写真:情報公開ルームの展示物
情報公開ルームの展示物の写真

(2)質疑応答

質問

作業者は、中に入る時は靴を履き替えるのか。

回答
入り口に更衣室があり、そこで靴や作業服を着替える。

質問

作業者が、自分が現在どの管理レベルのエリアにいるのか把握できるようになっているのか。

回答
各作業所の入り口のドアに、管理レベルを大きく表示している。

質問

配管のパイプの材料は何か。破裂の恐れはないか。

回答
ステンレスと炭素鋼を使用条件により使い分けている。高温、高圧ではないため、10年間の操業のうちで、金属疲労などによる破裂はほとんど考えられない。

(3)視察の感想

他地域に保管されているPCB廃棄物が集積される不安に対し、北九州事業は工業団地であり、住民への影響は少ないように思われる。
施設への搬入路から施設内のPCB含機器の一時保管場所に余裕を感じた。豊田事業では(搬入から処理)量は約3倍であり、サイクルタイムの確実性が必要と感じた。
豊田PCB廃棄物処理施設と類似設備が視察出来て大変参考になった。ペーパー上と違い施設の安全性、処理体制の確保が見て感じられた。
試運転及び雨天の為、視察に対して制限があったりし、じっくり見られなかったのが心残りであった。

安全監視委員会 議事内容(要旨)

(1)豊田PCB廃棄物処理施設建設工事の進捗状況ついて(日本環境安全事業株式会社)

豊田PCB廃棄物処理施設の建設工事の進捗状況

  • 工区をAからDの4工区に分けて工事を進めている。
  • 150トンクレーンが4台で作業している。
  • 現在、4階までの鉄骨建て方が終了しており、4階のフロアもコンクリート打設が終了している。
  • 蒸留塔は8本中の6本が設置が終了している。

処理設備の工場立会い

  • 施設に設置する処理設備について、メーカーの工場立会いを8月上旬から行っている。
  • 工場立会いで確認し、確実な性能にしてから設置している。
    除塵装置・加熱装置・洗浄装置・抜油装置・粗解体装置・揺動装置・切断装置・真空超音波洗浄装置・撹拌洗浄装置・真空加熱分離装置

(2)2003年度第3回安全監視委員会 議事録について(事務局)

前回の監視委員会議事録の公開について、委員会に承認がされました。

(3)豊田市PCB廃棄物処理計画(案)について(事務局)

豊田市内で保管されているPCB廃棄物及び使用されているPCB製品を適切に処分するために、必要な処理施設の整備や処理体制の確保などの具体的な方策を明らかにする「豊田市PCB廃棄物処理計画」の策定について事務局から説明がありました。

  • PCB特別措置法に、都道府県及び政令で定める市(豊田市、大阪市、北九州市)は、国が策定したPCB廃棄物処理基本計画に即して、PCB廃棄物処理計画を定めなければならない旨の規定がある。
  • 高圧トランス、高圧コンデンサ等は豊田事業で処理を行うことを基本とし、2008年度末までに全て処分することを目標とする。
  • 安定器等の豊田事業の非対象物は、国の事業化を待って適切に処理をする。
  • 11月中旬までに、監視委員から意見等をいただき、その後内部事務を進め、2005年1月頃に公表を予定。

主な質問と回答

質問

解体工程でバンドソーを使うということだが、金属と金属ということで火花は大丈夫なのか。

回答
刃の切断面の温度、切断される方の切断面の温度は40数度、高くても60度以下で火花は出ないし、オイルミストもほとんど出ない。
厚紙と一体化しているものを切る時にはモヤモヤとミストが出るが、それについては局所的な排気装置で集める。
(日本環境安全事業株式会社)

質問

処理が終わった時に、この施設をPCBが残ってないように処理施設自体も安全に解体するということについては大丈夫なのか。また、解体期間はどのくらいか。

回答
そういったことを考えた施設になっている。自分の施設で処理しながら解体していくことを考えている。解体期間は1年間で、受入は行わずに解体だけを行う。(日本環境安全事業株式会社)

質問

高圧トランス、高圧コンデンサは2008年までに処理するという目標で非常にわかりやすいが、その他のものは2016年7月までに計画的にということは、現時点ではまだ明確に決まっていないということなのか。今後決まり次第明確にされていくと受け止めてよいか。

回答
国内にあるPCBを安全かつ計画的に処理をするということは、国のほうで検討されているが、作業した衣類等の汚染物や汚染濃度の低いものなどを含めてどこかで処理をしようという検討がされています。このため豊田市の処理計画ではそれが国として期待できるということで、それに沿ったかたちで豊田市のものも処理していくという意味である。(事務局)

配布資料

資料3-2 豊田市PCB廃棄物処理計画(案) 非公開

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