2025年8月22日(金曜日)市長記者会見

ページ番号1069796  更新日 2025年8月22日 印刷

【2025年8月22日】太田稔彦豊田市長記者会見

1 時間
午前11時~11時45分
2 場所
南52会議室
3 内容
  • 民放データ放送の「dボタン」を活用した市民への情報発信について
  • 「2025国際首長フォーラム」に向けた市民参画の取組について
  • 豊田市水素社会構築戦略に基づく水素利用拡大プロジェクト「H Challenge Toyota」の開始について
  • おいでんバスの高齢者割引定期券を活用した外出促進の実証実験について
  • 9月市議会定例会提出議案について

配布資料

市長説明

おはようございます。お集まりいただき、ありがとうございます。早速ですけれども、予定している案件を順次説明させていただきます。

まずは、「民放データ放送の「dボタン」を活用した市民への情報発信について」でございます。本市は、民放データ放送の「dボタン」を活用した市民向けの情報発信を令和7年9月1日(月曜日)から開始いたします。このことにより、家庭に広く普及しているテレビを利用して、市民のみなさまが市政情報を取得できるようになります。
サービスの概要としましては、地上デジタル放送を見ることができるテレビにおいて、テキストベースの市政情報や防災情報が、民放4局のデータ放送画面に表示されます。表示する情報については、大きく分けて平時と災害発生時の2通りを想定しており、平時は、広報とよた等で発信している催しや手続きなどに関する情報を表示いたします。一方、災害発生時には、緊急避難場所の開設状況や、避難指示などの防災情報を表示いたします。
この取組を通して、多くの市民のみなさまが、慣れ親しんだ機器を使って、簡単に市政情報を得ることが可能となり、更なる情報発信力の強化を図ってまいります。

続いて、「2025国際首長フォーラムに向けた市民参画の取組について」ご説明いたします。本市が事務局を担っております、2025国際首長フォーラム開催支援実行委員会は、今年10月に開催する2025国際首長フォーラムに合わせて、市民のSDGsの取組や国際交流を促進するとともに、中心市街地の賑わいを創出していくため、市民参加型の様々なプレイベントを開催いたします。また、世界各国からの参加者を温かく迎え、円滑なフォーラムの運営をサポートしていただくボランティアスタッフを募集いたします。市民参加型のプレイベントにつきましては、2025国際首長フォーラムの開催に合わせて、市内中心市街地で集中的に実施することにより、フォーラムの開催意義や趣旨等を幅広く周知するとともに、開催機運の醸成と市内外からの来訪者による賑わいの創出を図ることを狙いとしております。
10月11日(土曜日)から16日(木曜日)の期間に、フォーラムの会場周辺である中心市街地の商業施設やホテル、歩道や広場などで開催され、とよたSDGsフェスタやToyota Street Marketでは、SDGsにちなんだ物販や、子どもたちが楽しむことのできるワークショップなどが、まちなかに出展するとともに、海外の伝統的な音楽やアトラクションなどの国際的なステージイベントが行われます。各イベントの概要については、お手元の資料をご覧いただくとともに、詳細が決まり次第、2025国際首長フォーラムの公式ポータルサイトに掲載してまいります。
続いて、ボランティアスタッフの募集について、ご説明いたします。フォーラム参加者へのおもてなしや運営を円滑に行うため、フォーラム会場にて受付や案内、各種サポートなどを行うボランティアスタッフを募集いたします。募集期間は、8月25日(月曜日)から9月19日(金曜日)まで、応募要件は、市内在住・在勤・在学の高校生以上の方になります。募集人数は50人程度を予定しておりまして、応募フォームまたは公式サイトから必要事項を入力して応募いただきます。なお、ボランティアスタッフの選考につきましては、英語等の外国語でのコミュニケーションが取れる方を優先させていただくこともございます。世界中から豊田市にお越しになる外国の方々との交流や、来訪者へのおもてなしにご興味がある方は、ぜひご応募ください。共にフォーラムを成功に導く仲間として、多くの方の参加を期待いたします。
2025国際首長フォーラムの開催まで、あと2か月を切りました。会議の成功に向けて、主催者である国際連合を始め、市民や事業者など、様々なステークホルダーの皆様との連携を密にしながら、開催準備を引き続き進めてまいります。

続いて、豊田市水素社会構築戦略に基づく水素利用拡大プロジェクト、名称を「H Challenge Toyota」(エイチ チャレンジ トヨタ)としていますが、この開始についてご説明いたします。本市は、令和7年5月に「豊田市水素社会構築戦略」を策定し、「世界で一番水素をつかえるまち」を目指して、水素を「つくる・はこぶ・つかう・ひろげる」ための取組を推進しております。このたび、同戦略に基づく先進的な事業を、統一感を持って展開し、分かりやすく市民や事業者に訴求するための新たな水素利用拡大プロジェクトとして「H Challenge Toyota」を開始いたします。プロジェクトの名称「H Challenge Toyota」とロゴマークについて、ご説明いたします。まず、「H Challenge Toyota」は、「世界で一番水素をつかえるまち」という高い目標に向かって、民・産・学・官の連携により、水素(H)の利用拡大に挑戦(Challenge)する姿勢を表現しています。ロゴマークはこちらになっています。  ちょっと分かりにくいですが、これは人を模しているんですけれども、ここが目です。この目が少しこちらを向いているんです。こちらを向いている意図は未来(ミライ)を見ている。そう見えますでしょうか。そういった意図を込めたロゴマークでして、これからの「H Challenge Toyota」で使ってまいります。
「H Challenge Toyota」の第1弾の目玉となる取組は、「豊田市水素ステーション燃料費差等支援補助金」の創設です。この事業は、水素ステーションと燃料電池自動車の普及拡大を図るために、市内の水素ステーション事業者に対して、従来の化石燃料と水素燃料の価格差及び水素の脱炭素化費用を補助するものです。本市は、令和7年5月から、燃料電池トラックと通常のトラックの車両本体の価格差を解消する補助制度を開始しております。今回全国で初めて創設する化石燃料と水素燃料の価格差を解消する補助制度を加えることで、主に物流事業者の負担軽減を図り、燃料電池自動車の普及拡大が加速化することを期待しております。なお、この事業実施に必要な予算は、令和7年9月市議会定例会に補正予算を提出いたします。
2点目といたしましては、オリジナルラッピング燃料電池給食配送車の実証を、令和7年11月から開始いたします。この実証は、愛知県で初めて、燃料電池給食配送車を市が導入し、市内事業者に貸与して行うものです。具体的には、事業化への課題整理として、車両特性の把握や、水素の充填量に応じた最適な配送ルートの検討などを行うほか、車両側面に「豊田市食育キャラクター『たべまるくん』」をラッピングし、親しみやすい車両とすることで、児童生徒の水素社会への理解促進を図ります。
3点目といたしましては、市内全中学校を対象にした「燃料電池ミニカー教室」を、令和7年11月から開始いたします。具体的には、水素や脱炭素化、モノづくりへの興味関心と理解を子どもたちに深めてもらうため、トヨタ自動車株式会社と連携し、「燃料電池ミニカー」の製作体験事業を行います。令和7年度は、11月20日から、市内の益富中学校、高岡中学校、保見中学校、足助中学校、若園中学校の5校で順次実施し、令和12年度までに、市内のすべての中学校で実施する予定です。企業と連携した、燃料電池自動車に関する体験授業を、市内のすべての中学校で実施することは、全国でも初めての取組になります。
今後も引き続き、「H Challenge Toyota」のスローガンのもと、戦略に基づく取組を拡充し、産業振興と脱炭素に貢献する「水素社会」の構築を加速してまいります。

続いて、「おいでんバスの高齢者割引定期券を活用した外出促進の実証実験について」です。このことにつきましては、私の4期目の市長選の公約の中で、高齢者のおいでんバス無料化を掲載いたしました。その後検討を重ねたんですけれども、地域のバスには国の補助が相当額に入っておりまして、そうしますと、単純に無料にするということと、国の補助とのバランスが取れないという結論になりました。そこで、実質的に無料にするという目標を掲げ、取組を始めようとするのが今回の実証実験です。そういう意味で、お聞きいただければ思います。本市は、高齢者が元気で楽しく過ごす機会を増やすことで健康寿命の延伸を図るとともに、おいでんバスの利用促進につなげることを目的に、おいでんバスの高齢者割引定期券「おでかけパス70」の購入時に、公共施設等で利用可能な期間限定クーポン券を配付する実証実験を実施いたします。まず、実証実験に至った背景といたしましては、コロナ以降、高齢者の外出機会の減少や、知人・友人との会話の頻度が減少するなど、社会参加への影響があります。また、高齢者からは運転免許返納の必要性を感じながらも、移動手段に不安を抱えているという声もあります。このような状況の中、高齢者が元気で過ごしていくためには、安全・安心に出かけられる環境の整備や交流の機会を創出していくことが重要な課題であると考えています。また、広大な市域を持つ本市は、多様性に富んだ地域資源を有しており、おいでんバスを活用して、さらなる人の移動や交流を生み出していくことも大切な取組の一つだと考えています。こうした課題認識を背景といたしまして、今回の実証実験を行うことにいたしました。
実証実験の内容について、ご説明いたします。クーポン券の配付期間は、令和7年11月1日(土曜日)から令和8年1月31日(土曜日)まで、クーポン券の利用可能期間は、令和7年12月1日(月曜日)から令和8年2月28日(土曜日)までとしています。市内在住の70歳以上の方を対象とする、おいでんバスの高齢者割引定期券「おでかけパス70」を購入された方へ、1枚当たり1,000円相当のクーポン券を配付いたします。クーポン券は、購入された定期券の種類に応じた枚数を配付し、クーポン券を全て利用された場合、定期券の購入金額は実質的に無料となる計算です。クーポン券の利用可能施設は、主においでんバスを利用して行くことができる公共施設等で、豊田市博物館や、小原地区にある和紙のふるさとなど10施設程度を予定しております。クーポン券は、施設内のレストランや体験メニューにご利用いただけます。対象施設やメニューの詳細については、現在調整中ですので、決まり次第、市ホームページに掲載いたします。
本市では、この取組を通して、高齢者のおいでんバスの利用による外出促進に関する効果を検証するとともに、地域経済の活性化にもつなげてまいります。なお、事業実施に必要な予算につきましては、9月市議会定例会に補正予算案を提出いたします。

最後に、案件としては予定していませんけれども、8月7日、トヨタ自動車株式会社が、豊田市貞宝町周辺に車両工場を新設するという報道発表があったことについて、少し触れさせていただきます。このことにつきましては、下山地区のテクニカルセンター下山、つまり研究開発拠点としての施設に続く国内最先端の組立工場の新設ということで、「クルマのまち」を標榜する豊田市としては大変ありがたく思っています。
一方で、市町村の行政区域で言いますと、豊田市ではあるんですけれども、都道府県で見れば愛知県、その中間で見れば製造業の集積地としての西三河に置かれたという見方をしっかりすることで、周辺の自治体との連携を強めていきたいと思っています。もちろん、豊田市として果たさなければいけない役割はすごく大きいわけですが、周辺との自治体の連携もこの大事業を完遂するためには必要ですので、そうした視点を多くの自治体と共有をしていきたい、そういう気持ちです。
トヨタの発表を受けまして、8月18日付で愛知県企業庁に対し、事業を実施していただくよう開発に関する要請を行っています。それを受けて、8月19日付で企業庁から開発計画を決定した旨の通知を受けています。ただ、現状、詳細については明らかになっていませんし、今日の段階でお話できるのはこのくらいです。本プロジェクトを迅速に進めるために、本市では事業推進チームを設置して積極的に協力していく、そういう姿勢であります。この事業推進チームにつきましても、詳細については今日の段階ではお話をできませんが、いずれにしましても、愛知県企業庁とトヨタ自動車株式会社と密に連携を取って、事業実現に向けて邁進してまいります。

以上です。

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