2024年5月31日（金曜日）市長記者会見

1 時間

午前11時～11時30分

2 場所

南52会議室

3 内容

• 令和6年度6月補正予算案の概要について（市長説明）
• 6月市議会定例会提出議案（総務部長説明）

• YouTube　【2025年5月31日】太田稔彦豊田市長記者会見　（外部リンク）

配布資料

• 令和6年度6月補正予算案の概要 （PDF 1.5MB）

市長説明

おはようございます。台風1号の本市への予想が良い方へ外れて、ほっとしているところです。5月20日に災害対策本部機能を博物館に移転する500人規模の防災訓練を実施いたしました。備えあれば患いなしとは言いますが、危機管理体制を継続して、緊張感を持って取り組んでいくことの大切さを改めて感じたところです。

今日予定しました案件、補正予算についての説明をいたします。
今年の2月に市長選がございました。その関係で当初予算は骨格予算とし、6月議会で肉付けをする二段構えで準備を進めてきました。
補正予算の規模は197事業で75億円、財源は資料に記載のとおりです。一般会計の補正後の額は2,061億円で、過去初めて2,000億円を超えたという状況です。

性質別の内訳の中では、普通建設事業費が多いわけですが、それぞれの事業規模が金額的に大きくなりますので、記載のとおりになっています。 
ソフト事業については、普通建設事業費ほど金額は大きくはありませんけれども、それぞれ重要な案件ですので、またご確認ください。
今日の発表につきましては、今年度は第8次総合計画の最終年度ですので、後期実践計画の施策体系に沿った形で取りまとめをしています。

まず、「超高齢社会への適応」についてです。
これまでも生涯活躍や福祉医療関連の施策に取り組んでまいりました。当初予算では、認知症対策や介護人材確保など拡充予算を措置してまいりました。
今回の補正予算では、さらに今後の対策に必要な検討や実証のための予算を計上しています。例えば、孤独・孤立対策のためのつながり合い推進事業、中学生と地域の大人の対話事業、ミドルシニアが年齢を重ねても地域等で活躍できるための実証事業などです。また、共助交通への支援や新たな移動手段の確保に向けた調査も実施してまいります。

続いて、「『ひと』と『しごと』が集まるミライへの投資」についてです。
若い世代、子育て世代等に豊田市に住み続けてもらいたいという狙いがあります。そのため、当初予算では給食費の無償化、学校体育館への空調設備などを予算措置しています。
補正予算では、さらに不妊治療への補助や結婚新生活支援補助制度を新設しました。地域文化広場こども体験館の遊具や内装リニューアルを実施してまいります。小中学校の不登校対策も当初予算からさらに充実させ、多様な学びの受け皿確保、各学校別室登校の受け入れ体制の拡充、学校以外の受け入れ場所の増設、これは地域では足助地区、保見地区です。それから、オンライン支援、フリースクール等補助制度の新設などに取り組んでまいります。 

続いて、「まちの課題解決力の強化」についてです。
社会全体でデジタル化、DXが進んでいます。市民サービス向上のための取組や各主体への支援をさらに充実してまいります。
市民手続きマイページ構築事業として、市民の皆さんがそれぞれの属性に合わせた情報を受け取り、簡易に申請ができるようホームページにマイページ機能を追加してまいります。 
自治区のDX推進事業として、自治区で実施する事務の効率化を図るため、パソコンの購入費や通信費等を補助してまいります。

続いて、「基本政策の取組」の中で、「子ども・子育て」について養育費は子どもが健やかに成長する上でとても大切です。ところが、養育費の確保が困難なケースが見受けられます。そのため、養育費の確実な支払いのため、公正証書等の作成費補助制度を新設してまいります。

「安全、安心」の取組です。 
災害時のトイレ不足に備えて、機動的な対応が可能な「トイレーカー」を導入してまいります。 

続いて、「産業・観光・交流」です。
商店街等が実施するプレミアム商品券発行にかかる事務経費やプレミアム分の費用に対して補助してまいります。卸売市場につきまして、全面建て替えを前提とした基本計画の策定や整備手法を検討してまいります。

続いて、「環境」についてです。
カーボンニュートラル社会実現に向けて、第9次総合計画を見据えた「水素戦略」を策定してまいります。

当初予算でも重点化しましたが、補正予算でも、困難を抱える方を含め、多様なこども・若者支援の政策を充実させました。またカーボニュートラル、DX、安全・安心などの施策を肉付けしました。当初予算と補正予算を合わせ、コロナ禍前よりももっと元気で明るく、安全・安心なまちづくりを進めてまいりたいと考えています。

以上です。