2022年6月3日(金曜日)市長記者会見
- 1.時間
- 午前11時~
- 2.場所
- 南51会議室
- 3.内容
-
- 新型コロナウイルス感染症及び物価高騰を踏まえた新たな支援策
- バッテリーEVの普及拡大に向けた取組
- どんぐりの里いなぶリニューアルオープン
- 6月市議会定例会提出議案
配布資料
- 明治用水頭首工の漏水に係る豊田市の対応について 報道発表資料 (PDF 596.7KB)
- 新型コロナウイルス感染症及び物価高騰を踏まえた新たな支援策について 報道発表資料 (PDF 763.9KB)
- 新型コロナウイルス感染症及び物価高騰を踏まえた新たな支援策について 別添資料 (PDF 664.8KB)
- 電動車の普及による脱炭素社会の実現を目指して新型バッテリーEV「bZ4X」を導入します 報道発表資料 (PDF 523.0KB)
- 電動車の普及による脱炭素社会の実現を目指して新型バッテリーEV「bZ4X」を導入します 別添資料 (PDF 637.8KB)
- 「道の駅どんぐりの里いなぶ」のリニューアルオープンについて 報道発表資料 (PDF 498.7KB)
- 「道の駅どんぐりの里いなぶ」のリニューアルオープンについて 別添資料 (PDF 792.2KB)
市長説明
まずはじめに新型コロナウイルス感染症について、市民の皆さま、事業者の皆さまには、感染拡大の防止に努めていただき感謝申し上げます。
また、5月17日に発生しました明治用水頭首工の大規模漏水については、連日の取材対応に感謝申し上げます。本日予定している案件に入る前に、明治用水頭首工の大規模漏水について触れさせていただきます。
お配りした資料「明治用水頭首工の漏水に係る豊田市の対応について」をご覧ください。まず、対応状況についてです。
5月17日に大規模漏水が発生しましたが、翌日の18日に市役所内部で、「豊田市明治用水頭首工漏水対策本部会議」を設置しました。以降、本日の朝に開催した会議も含めてこれまでに10回開催しています。
狙いは、今回の漏水に対して行政内部でも複数の部署が関連していますので、そうした部署がしっかりと情報共有して、国や県に対して情報発信をしていく必要があるという認識で、この本部会議を設置しました。
これまで具体的に取り組んできた内容について、資料に示しています。今回の漏水については、基本的に農林水産省東海農政局の役割になっていますので、地元の市としては地元の農業あるいは工業、事業所の関係者、加えて頭首工の地元の住民の皆さまの立場に立って情報収集に努め、必要な対策を講じ、国や県に情報を発信していくということが一番の役割だと思っています。
東海農政局への要望については、5月20日の金曜日でしたが、18日に本部会議を立ち上げて議論をする中で、やはりまずは地元の自治体として東海農政局に申入れする必要があるだろうという議論をいたしました。その際、この明治用水については、とりわけ西三河の市町が大きく影響しますので、西三河の市町、9市1町がしっかりと連携をとった中で申入れをすべきであろうという議論をして、急遽9市1町の首長が協議し、この緊急申入れの内容を固め、20日に東海農政局の局長に豊田市が代表して申入れをさせていただいたということです。
市内の農業、工業の現況については、資料に記載のとおりとなっています。ただし、刻一刻と状況が変わっていますので、また大きな動きがあれば随時、東海農政局や、必要があれば豊田市からも引き続き情報発信をしていくことになると思います。
今後の予定として本日の午後、西三河9市1町と「明治用水頭首工漏水対策関係自治体会議」を設置する方向で動いています。これが実質1回目の会議となります。東海農政局に申入れをした時には、9市1町が臨時的に対応したのですが、やはり9市1町の連携も、今後引き続き継続して連絡調整あるいは情報共有の場を設ける必要があると考えていますので、本日の午後に会議を開催するという動きになっています。以上が、この漏水に係る豊田市の対応あるいは9市1町の対応です。
もう一点、資料は用意していないのですが、現在、見舞金の支給について検討を進めています。「(仮称)明治用水頭首工大規模漏水に伴う農業者への見舞金」の支給についてです。
見舞金の目的ですが、明治用水の漏水によって心配や大変な思いをしている農家に対する気持ちとして見舞金を支給するものです。あくまで補償などということではなく、まずはその気持ちを表したいという思いでの見舞金です。今想定しているのは、この明治用水の受益地内で営農する農家数が、四百二十数戸であろうと想定しています。この農家に対して、面積に応じて「1万円」「3万円」「10万円」といった区分で見舞金を支給したいと考えています。この三つの区分ですが、大半の農家はおそらく「1万円」の区分になるのではないかと想定しています。詳細についてはこれから詰めていきますので、議会の閉会日である6月29日に、追加予算を上程し、審議していただくという方向で進めたいと考えています。なお、この取組については、安城市も同様の取組を進められています。9市1町については、本日の午後に開催する「明治用水頭首工漏水対策関係自治体会議」で情報提供することで進んでいますので、豊田市と安城市を除いた7市1町がどのように判断されるかは、それぞれの自治体の判断だと思っています。
それでは、予定しています案件について、順次お話をさせていただきます。
まずは最初の案として「新型コロナウイルス感染症及び物価高騰を踏まえた新たな支援策」について説明します。
今回新型コロナウイルス感染症による影響の長期化、あるいは昨今の物価高騰の影響を踏まえて、子育て世帯、生活困窮者、中小企業者等を支援するために、新たに4つの支援策を実施することとしました。
予算規模は、4事業合計で約5.2億円、これについては、6月市議会定例会に補正予算案を提出してまいります。
具体的な支援策については、資料の頭紙に全体概要が記載されていますが、詳細は別紙に整理してあります。
まずは、別紙の1ページ目をご覧ください。
「給食費の据え置き」です。これは新規の取組です。
この取組は、食材価格が高騰する中、給食の栄養バランスなど質の確保と子育て世帯の負担軽減を行うために、公費により給食費を据え置くものです。対象は、令和4年度に豊田市が提供する市内の小学校・中学校・特別支援学校及びこども園・幼稚園の全給食となります。予算は、年間の価格上昇を2.5%程度と見込み、算出しています。
ちなみに、現在把握している食材の影響ですが、例えばサラダ油については、昨年の5月比較で40%増、チーズは、同じく昨年5月比較で14%増、スライスパンは2%増。ただし、豊田市産の大豆やベーコン、和風だしなど、価格が変動していないものも一部あります。
つづいて2ページ目です。
「生活困窮者仕事と住まいの一体支援費補助金」。これも新規になります。
この取組は、就労や住居が不安定な状態にある生活困窮者を新たに雇用し、あわせて住居を提供する事業者に、雇入れに要する費用の一部を補助するものです。受付開始は7月1日からですが、具体的な補助対象経費としては、「新たに雇用した生活困窮者の1か月分の給料」と「住居を確保するために要した修繕費等の経費」で、1件あたりの上限は30万円となっております。
つづいて3ページ目です。
「カーボンニュートラル創エネ促進補助金」。これは拡充です。
この取組は、市内の製造業を営む中小企業者等が、太陽光などの再生可能エネルギー発電設備等を導入する際の費用の一部を補助するというものです。これについては、令和4年度の当初予算ですでに5億円を計上しています。4月20日から既に受付を開始していますが、予算を3億円増額してまいります。
今回のエネルギー関連経費の増加により、こうした取組が中小企業の皆様にとって重要度が増しているというように判断していますので、この際できるだけこうした投資を前倒しするねらいでの増額です。
つづいて4ページ目です。
「信用保証料緊急経済対策補助金」。これは継続です。
この取組は、中小企業・小規模事業者に対する国・県の資金繰り支援施策の延長に対応し、関連融資の信用保証料を全額補助するもので、対象期間を令和5年3月31日まで延長してまいります。4月1日から、すでに既決予算で対応していますが、対象期間の延長および事業者あたりの融資金額が高額傾向にあることも踏まえ、予算を増額してまいります。
つづいて、頭紙の裏面に記載されています、「2そのほかの関連事業」について説明します。こちらの3事業につきましては、既決予算を活用した対応策となります。
物価高騰等の影響が広がる状況は、資源の有効活用、困窮者支援、脱炭素の推進など、改めてSDGsの視点で現状を見つめ直す機会でもあると捉えています。
こうした考え方のもと、市民の皆さま、事業者の皆さま参加型の取組として、3つの事業を掲げて実施するものです。
事業の詳細については、別紙5~7ページに示してありますのでご参照ください。
最後に、頭紙の裏面に記載されている「3 今後の対応について」です。
今回、6月市議会定例会のタイミングで7つの事業について示しましたが、今後の対応については、国や県が行う事業の詳細確認、物価動向の推移、市民・事業者への影響などをしっかり見極めて、引き続き検討してまいります。
「新型コロナウイルス感染症及び物価高騰を踏まえた新たな支援策について」の説明は以上です。
つづいて次の項目、「電動車の普及による脱炭素社会の実現を目指して」ということで、新型バッテリーEV「bZ4X」の導入についてです。
豊田市は、脱炭素社会の実現を目指し、2050年までにCO₂排出量実質ゼロを目標に掲げ、とりわけ車についてはハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、超小型電気自動車、燃料電池自動車など、全方位型で、環境にやさしい電動車の普及を推進しているところです。
その一環として、このたび、バッテリーEVの普及拡大が世界的な潮流になる中、トヨタ自動車株式会社が、新型バッテリーEV「bZ4X」を発売されました。
本市としましても、このbZ4Xをいち早く導入し、市民の皆さまがバッテリーEVのメリットを体感できるよう、この車両を活用した普及啓発活動を始めるとともに、今後、安心してバッテリーEVを利用できる環境整備を一体的に進めてまいります。
具体的な取組についてご紹介します。まずは、導入車両bZ4Xの概要についてです。
このbZ4Xは、1充電あたりの走行距離が540kmとされています。外部給電機能も装備している車両となっています。
そういう意味では、これまで豊田市が取り組んでいるSAKURAプロジェクトの中でも活躍してもらえると思っています。豊田市では、月額7万3,300円で7年間のリース契約を締結します。6月2日に開札、6月6日に契約予定、納車は8月1日の予定です。
公用車として1台導入してまいります。
豊田市の公用車として積極的に活用するということはもちろんですが、イベントでの展示・活用を通じて、バッテリーEVの性能や外部給電機能などを広くPRしてまいります。
電気自動車の普及啓発を目的とした活用方法をご紹介します。
まず、市内外の皆さまに、バッテリーEVの試乗体験をしていただく機会として、とよたエコフルタウンでの市民向けの試乗会を開催いたします。
また、bZ4Xは元町工場で製造しているので、ふるさと納税の返礼品として周遊体験を設定することで、市外の方にも試乗できる機会を設け、バッテリーEVの普及啓発を図ってまいります。
つづいて、豊田市充電インフラ整備方針の見直しによる取組です。
実は、この充電インフラの整備につきましては、すでに平成25年度に「豊田市次世代自動車充電インフラ整備方針」というものを策定しています。これを今回のbZ4Xの導入に合わせて見直してまいります。詳細は別添資料をご参照ください。
新たな整備方針に基づいて、令和4年度は、公共施設の充電施設のうち、利用頻度が高い充電施設から順次、充電口の増設に取り組んでまいります。
また、令和5年度からは、長距離移動をする人が、電欠する心配をすることなく、安心して移動できるように、山村地域の主要国道沿いに課金機能付き急速充電器を増設してまいります。
また、誰もが使いやすい充電器とするため、ユニバーサルデザインに配慮した整備を行い、利用者の利便性向上を図ってまいります。この取組は単に、バッテリーEVを導入するだけではなく、バッテリーEVが、より社会に普及するように、充電インフラが社会の中でどのような戦略に基づいて配置されると、よりバッテリーEVが普及するのかということに、あわせて取り組んでいくという考えです。
加えて先ほど申し上げたユニバーサルデザインについて、今の充電設備というのは、例えば車いすを利用される方たちにとっては、非常に使いにくい構造となっています。例えば高さが高い、あるいは充電設備と車の間の幅が十分とられていないので、車いすがそこで使えない、といった不都合が生じています。そのため今回、こうした充電インフラ整備を進めるにあたっては、そうしたユニバーサルデザインにも配慮していきたいと思っています。以上、申し上げたこれらの取組を総合的に取り組んでいくことによって、バッテリーEVの普及を図り、脱炭素社会の実現を目指してまいります。
つづいて、「道の駅どんぐりの里いなぶ」のリニューアルオープンについてです。
令和3年3月から再整備工事を進めてまいりました。利用者の方には、仮設の店舗で随分とご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。いよいよ、7月2日(土曜日)に施設がリニューアルオープンいたします。
今回の再整備のポイントとして、資料3に記載してあります。大きくは2点です。
1点目は、どんぐり横丁の増設に伴う「アンテナショップ機能」の強化です。添付資料1「道の駅配置図」をご覧ください。この配置図で、赤色で記した部分が増築した箇所です。従来からアンテナショップとして豊田市産品の取扱いはしていましたが、再整備により売場面積を拡大させました。そのためより多くの商品の取扱いが可能になったということで、「アンテナショップ機能の強化」と表現しております。様々な地産の食品を始め、ラリーの関係商品などを通して本市の魅力をPRしてまいります。取り扱う商品については、添付資料2にまとめてありますのでまたご覧いただきたいと思います。
2点目の特徴は、イベント広場にキャノピー(大屋根)を設置したことによる「賑わい創出機能」の強化です。キャノピーの外観につきましては、添付資料1をご覧ください。屋根の面積が468平方メートルとなっています。ちなみに、この屋根の柱と梁には豊田市産の木材を使用しております。
また、今回のリニューアルオープンに合わせて、キャノピー下のイベント広場の貸出利用が可能となり、個人や団体、民間事業者など様々な方に活用いただくことで、来訪者が行き交う新たな賑わい創出を図ってまいります。
「どんぐりの里いなぶ」につきましては、今後、今回強化した「アンテナショップ機能」とキャノピーによる「賑わい創出機能」をもって、本市の総合的な情報発信拠点及び中山間地域における交流拠点として活用してまいります。
なお、リニューアルオープン日である7月2日には、記念式典、そして地元の文化団体による公演などを企画しております。詳細については、これから煮詰めてまいります。決まり次第、また報道発表させていただきますので、よろしくお願いいたします。
私からは以上です。
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