2022年11月25日(金曜日)市長記者会見

ページ番号1051869  更新日 2022年11月26日 印刷

11月25日 市長記者会見の様子

1.時間
午前11時~
2.場所
南51会議室
3.内容
  • 水道料金の見直しについて
  • 物価高騰を踏まえた支援策について
  • 令和5年度からの組織体制について
  • ジコゼロ大作戦「豊田市ヒヤリハット体験マップ2022」の公開について

配布資料

市長説明

予定した案件に入る前に、2点情報提供させていただきます。

1点目は、11月10日から13日の4日間、FIA世界ラリー選手権が開催されました。豊田市が担った役割として、ラリーカーの整備を行うサービスパークが豊田スタジアムに、大会本部のヘッドクオーターがスカイホール豊田に置かれました。またタイムを競う19本のスペシャルステージのうち、9本が豊田市に設定されました。このように大会の重要な役割を担わせていただいたと思っています。参加実績ですが、豊田スタジアムには4日間で、58,931人の方にお越しいただき、大変賑わいました。スペシャルステージの鞍ケ池公園、伊勢神、稲武、三河湖、旭高原については、約3,700人、公道を移動するリエゾンについては、市内各所で応援いただいたため、総数は把握できていませんが、豊田市駅前では3日間で5,500人の方が沿道で応援していただきました。多くの方にご来場いただき、応援していただき、誠にありがとうございます。また、来年の大会開催に向け、現在申請中ですが、近日中に開催が決まりましたら、皆さまへ報告する場を設けたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
2点目は、先週の11月17日と18日に、敦賀市で、「地域共生社会推進全国サミット」が開催されました。このサミットを来年は豊田市で開催する予定になっています。日時は、令和5年10月12日(木曜日)と13日(金曜日)です。このサミットの狙いは、全ての人が住み慣れた地域で自分らしく生活できる「地域共生社会の実現」であり、この実現のために、多くの人たちが集まり、平成30年から年1回開催されているものです。地域福祉やまちづくりを推進する関係者が全国から集まり、パネルディスカッションや取組事例を通じて、これからの地域共生社会の推進について理解を深める機会としています。まだ先のことですので、追々情報を提供していきます。

それでは予定していた案件について説明します。
まず最初に、水道料金の見直しについてです。
豊田市は、水道料金を見直してまいります。その背景ですが、豊田市では4年に一度、水道料金のあり方について諮問を行っています。今年度がその年に該当します。5月に上下水道事業審議会に諮問し、9月に答申を受けたところです。水道施設の老朽化や耐震化に伴う更新需要の増大、人口減少による給水収益の減少、こうしたことが顕著に見込まれますので、将来にわたって安全で安心な水道を維持する上で、水道料金の見直しが必要との判断に至りました。具体的な見直しの内容についてですが、水道の口径別の基本料金と使用水量にかかる従量料金の単価を見直すことにより、平均5.5%の増額となる改定を行うものです。別添の新料金表案をご覧ください。水道の口径で決まる基本料金と、使用水量に応じて決まる従量料金単価を記載のとおり見直します。改定後の基本料金は、各口径ともに現行料金と比較して一律16%の増額で、従量料金は各使用量ともに一律、単価5円の増額となります。水道を利用される方お一人おひとりの口径・使用量ともに様々ですが、見直し後の料金収入と、現行の料金収入の年間総額を比較した場合、利用者全体の平均では、5.5%の増額となる改定とするものです。実施予定期日ですが、通常であれば、新年度である令和5年4月1日からの実施となりますが、一つには、上下水道事業審議会の答申における附帯意見、二つには市議会の各会派からの要望内容、三つには現下の物価が上昇している社会情勢を鑑みて、1年間延期して、令和6年4月1日からの適用としたいと思います。もちろん、これは、12月市議会定例会の条例改正の案件ですので、その中でご審議いただくことになります。水道事業は、あくまでも、かかる費用はその収入をもって充てるという「独立採算制」の事業です。利用者皆さんの水道料金によって支えられている事業です。これまでも、施設の統廃合をはじめとする費用削減の取組など、経営努力をしてきたところです。また、可能な範囲で、一般会計からの補助をしてきましたが、将来に向けた水道施設の老朽化更新をはじめとする水道基盤強化の取組に必要な見直しですので、市民の皆さま、事業者の皆さまのご理解をぜひとも賜りたいと思います。

続いて、物価高騰を踏まえた支援策についてです。
昨今の物価高騰の影響を踏まえて、農業者、畜産農家及び民間の保育所等を支援するため、新たな事業を実施します。こちらも、12月市議会定例会への補正予算案としての提案です。
1点目、農業者への支援については、肥料購入価格の上昇分への支援を行います。事業概要は、国の「肥料価格高騰対策事業」の対象で、化学肥料使用量の2割低減に向けて取り組む市内の農業者に対し、前年からの肥料費上昇分の一部を国及び県の補助に上乗せして補助するものです。補助率は100分の7.5です。予算額は3,300万円です。ただ、この事業は、春から夏にかけての肥料が必要になりますので、年度をまたいで事業が実施できるように、令和5年度への繰り越し対応を行います。
2点目は、畜産農家への支援です。粗飼料(そしりょう)購入価格の上昇分への支援です。事業概要は、畜産農家が牛に与える粗飼料の購入価格に対し、物価高騰による価格上昇分の一部を補助するものです。補助額は、乳牛が1頭につき9,000円、肉用牛が1頭につき2,000円です。対象期間は、令和4年10月から令和5年3月までです。予算は、1,400万円です。
1点目の肥料、2点目の粗飼料ともに、申請方法が決定次第、市ホームページで公表します。資料の裏面をお願いします。
3点目の、保育所等への支援については二つの事業があります。一つは、「民間保育所等に対する給食費高騰への支援の延長」です。事業の概要について、本市では民間の保育所や認定こども園、認可外保育施設などの給食費高騰に対する支援を令和4年4月から9月まですでに実施してきたところですが、この対象期間を令和5年3月まで延長するというものです。給付金額は、9月までと同様、利用児童一人当たり1食40円です。予算額は、1,300万円余です。
続いて「認可外保育施設に対する光熱費高騰への支援」です。この事業の概要について、愛知県が行う民間保育所等への光熱費高騰に対する支援策としては、政令市・中核市などの認可外保育施設を愛知県が対象外としているため、公平性を期す上で、認可外保育施設に対し、市単独で支援金を給付するものです。給付金額は、愛知県の支援策と同様、施設の定員一人当たり年額3,600円です。予算総額は、720万円です。

続いての案件は、令和5年度からの組織体制についてです。
色々な行政需要の変化に的確に対応していくために、令和5年度から一部、市役所の組織体制を変更することとしました。見直しの視点としては、大きくは3点です。
まず、一つ目は、市有財産の「最適化」、「有効活用」、「総合調整」を早期に推進していきたいと考えています。本市が保有する土地や建物といった資産は、まさに市民の皆さんの貴重な財産ですので、常に良好な状態で適正に管理され、目的に応じて効率的に運用される必要があります。そのため、企画政策部内に「(仮称)資産経営課」を新設し、資産保有の最適化、有効活用を早期に推進していきます。市有財産は、各部局、各課それぞれで分担しているので、できるだけ集約化して効率的に進めていこうというものです。
二つ目として、博物館の開館に向けた組織体制の強化を図ります。豊田市博物館については、令和6年1月に部分開館し、同年の秋に全面開館を予定しています。これまでも生涯活躍部文化財課内に「博物館準備室」を設けて開館に向けた準備に取り組んでまいりましたが、生涯活躍部内に「(仮称)市民活躍室」と「(仮称)美術博物室」を設置します。また、美術博物室内に「(仮称)博物館準備課」を新設し、開館に向けた準備の仕上げをしていきます。
三つ目として、「子ども部」の名称を「こども・若者部」へ変更します。これまでも妊産婦から若者までの一連の施策を推進してきましたが、複雑化する若者を取り巻く環境に今後適切に対応し、若者への支援策を充実していく必要があることから、「子ども」に、「若者」を併記する名称に改めます。また、「子ども」の字句を漢字から、ひらがなに改めることで、例えば「こども基本法」や「こども家庭庁」などの国の動向と合わせ、市民の皆さんに親しみやすい名称としていきます。

最後の案件は、ジコゼロ大作戦「豊田市ヒヤリハット体験マップ2022」の公開についてです。
ご案内のとおり、11月17日と22日に相次いで交通死亡事故が発生しました。それを受けて、23日に「交通死亡事故多発非常事態宣言」を発令したところです。本市においては、引き続き関係機関とともに様々な交通安全対策を行っていきますが、そうした取組を進める上でも有効だと考える、「ヒヤリハット体験マップ」の紹介です。
この取組は、令和3年度から行っている、交通死亡事故ゼロの実現に向けた先進実証「ジコゼロ大作戦」の取組の一環です。令和4年7月から10月にかけて市民の皆さんや事業者を対象に、身近な生活における「ヒヤリハット体験」に関する調査及び分析を公益財団法人豊田都市交通研究所、株式会社マクロミル及び一般財団法人トヨタ・モビリティ基金とともに行いました。その結果を踏まえ、ヒヤリハット体験があった身近な交通危険箇所を見える化した「豊田市ヒヤリハット体験マップ2022」を制作し、本日付けで、ウェブ上に公開しました。
アクセス方法は、記載のとおりです。ヒヤリハット体験マップについては、ディスプレイをご覧ください。別添資料にも、同じ資料があります。皆さまから情報提供いただいた交通危険箇所を整理したものが、ウェブの地図上に示されます。ディスプレイには五ケ丘地区を事例として表示しています。地図上のカラフルな部分が、ヒヤリハット体験の多いところです。ヒヤリハット体験のあった箇所をクリックすると、実際のヒヤリハット体験の内容が出てきます。このケースでは、アンケート調査の回答者は「保護者」、道路状況は「直線・その他の道路」、時間帯の記載があり、何にヒヤリハットしたかという状況「自動車運転時に横断歩道の無いところで車道に飛び出してきた人にぶつかりそうになった」といった、当事者が具体的に、いつ、どこで、どんな経験をしたのかということがデータベース化された情報になっています。ぜひ地域の皆さんや学校、家庭で、これを元に自分たちが住んでいる身近なところで一体どんなことが起きているのか、どんな体験をした方がいるのかという事をみんなで話し合ってもらって、「ジコゼロ」に向けて取組を加速化していこうというものです。

交通安全、交通死亡事故ゼロに向けた取組というのは、なかなか「これだ」というものが見当たらないのですが、このヒヤリハット体験マップは、かなり具体性があって身近に感じられると思いますので、ぜひ色々なところでご活用いただきたいと思います。

私からは以上です。

PDF形式のファイルをご利用するためには,「Adobe(R) Reader」が必要です。お持ちでない方は、Adobeのサイトからダウンロード(無償)してください。Adobeのサイトへ新しいウィンドウでリンクします。

ご意見をお聞かせください

質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問合せ

市長公室 市政発信課
業務内容:広報とよた、報道対応、CATV市政番組、ラジオ市政番組、市政記録映像、市ホームページ管理運営などに関すること
〒471-8501 
愛知県豊田市西町3-60 愛知県豊田市役所南庁舎4階(とよたiマップの地図を表示 外部リンク)新しいウィンドウで開きます
電話番号:0565-34-6604 ファクス番号:0565-34-1528
お問合せは専用フォームをご利用ください。