豊田市の建築物　寺部小学校・こども園

建築の紹介

子どもの学びを支える、新たな学校の形

発達や学びの連続性の強化など、新しい学校づくりの視点が取り入れられた、小学校とこども園の合築施設。
地域の木材をより多く使うために、この地域でとれる小径木から120角の製材を束ねたり、組み合わせたりした組柱・束ね梁構造で木造化をおこなった。

担当者の声

担当した内容
実施設計と工事の施工管理を担当しました。
見てほしい所
豊田市で唯一体育館が校舎の真ん中にある点です。こども園とのつなぎの部分にも交流できる空間があり、こども園に通う児童がスムーズに小学校に進学できるようになっています。将来的には体育館を一般に開放できるような計画があります。

苦労した所
一般に流通している製材120角の木材を組み合わせて作るというコンセプトで、柱や梁は重ね張りで構造を保っているという珍しい構造のため、施工者との意見調整が苦労しました。120角の木材を組み合わせることにより広い空間を作っており、重ねた製材の間に配管を通すことが構造的にも施工的にも難しかったです。
ひとりごと
低層住宅にマッチするよう低層の学校としました。また、屋根も住宅の屋根と合わせ、目線の高さの場所は木の仕上げにしました。この空間から木材の良さを感じてもらえると嬉しいです。

建築概要

竣工年	2016年
設計者	株式会社青島設計
構造	木造、一部鉄筋コンクリート造及び鉄骨造
地上	地上2階
地下	-
用途	教育文化施設/教育施設/幼稚園 教育文化施設/教育施設/小・中・高等学校
延床面積	10,929平方メートル
登録・受賞
所在地	豊田市上野町1丁目173番地