豊田市の建築物　豊田地域医療センター

建築の紹介

地域との関わりを大切にする「コミュニティ・ホスピタル」

挙母の流れるようなイメージを表した柔らかさと、周辺の建物に調和した柔らかな外構が特徴。2階に設けた屋上庭園と地上をつなげることで、更に地域に開いた医療センターとなるだけでなく、患者のリハビリテーションの領域を広げている。

担当者の声

担当した内容
実施設計と工事の施工管理を担当しました。
見てほしい所
正面の受付付近や待合スペースなど人のたまるところに木を使用し、温かみのある空間にしています。また、名古屋造形大学の学生とコラボした小原和紙のアートによってデザイン性を高めたエントランスとなっています。さらに、外来の待合スペースは、ブロックごとに照明の光量が変化し、木漏れ日のような環境を作り出している点も見どころです。

苦労した所
病院は外来部門、検査部門、薬局部門など部門が細かく分かれており、関係者の多い施設です。ヒアリングしながら要望事項の確認をしましたが、その規模が大きいためとても時間もかかった点に苦労しました。また、医療体制の変化もあり、当初想定していたものとは違う要素が現場の中で出てきました。そのすり合わせや要望の取捨選択を調整することに苦労しました。
ひとりごと
設計の中でここはこだわりたいという点に、細部まで深く関わることができました。また、学生とのコラボによって業務の幅を拡げるといった取り組みも可能であることを経験できました。

建築概要

竣工年	2020年
設計者	株式会社日建設計
構造	鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄筋コンクリート造+鉄骨造（免震構造）
地上	地上6階+塔屋1階
地下	地下1階
用途	福祉医療施設/医療施設/病院
延床面積	16,569.78平方メートル
登録・受賞
所在地	豊田市西山町3丁目30番地1