豊田市の建築物　藤岡支所

建築の紹介

支所と交流館の合築により生まれる市場のような空間

支所と交流館、双方の独立性と親和性を追求した。吹き抜け空間に地域性の高い図書コーナーを配置することで諸室を緩やかに繋ぐハブとした。
双方の中間に交流館事務をおいて管理区画を明確にしている。

担当者の声

担当した内容
実施設計から担当し、旧庁舎の解体、新庁舎の改築、外構整備までの施工管理を担当しました。工事監理を設計者に委託したため、通常の工事監理及び意匠部分は口を出さず、建物の安全性、維持管理の観点とコスト管理を中心に監理者への助言、工程管理、関係者との調整を行いました。
見てほしい所
公共建築というと、色だったり、質感が似ていて、中に入るとどこも同じようなステレオタイプな建物になりがちです。この藤岡支所は個性的であり、温かみある建物になっているため、地域住民に親しみを持って大切にされることを願っています。

苦労した所
既存庁舎を使いながら、同一敷地での工事となったため、利用者動線に配慮しつつ、工事進捗に合わせて、工事区画を何回か変える必要があったことが一番苦労しました。
ひとりごと
まずはこの建物を見て使った子どもたちがどのようなことでもいいから建築関係の仕事をやりたいと思ってほしいです。また、この建物を起点に支所の存在意義や地域の特色とは何かを再発見してもらい、地域活動の活発化、市全体への普及に役立ってもらいたいです。

建築概要

竣工年	2019年
設計者	株式会社シーラカンスアンドアソシエイツ
構造	鉄筋コンクリート造及び木造一部鉄骨造
地上	地上2階
地下	-
用途	行政施設/一般行政施設/庁舎
延床面積	2,640.57平方メートル
登録・受賞	「新建築」掲載（2019年11月）
所在地	豊田市藤岡飯野町田中245