この人に、会いに。 Vol.10
農園活動を通じた多文化共生に取り組む
HOMIわいわい農園の会 共同代表・森 賢一さん

森 賢一(もり けんいち)さん
保見ケ丘在住の90歳。体を動かすことが大好き。毎日のウオーキングは欠かさない。
多文化共生に完成はない
普段の生活が溶け合って仲良くなる交流が一番面白い
5月の晴れた日曜日。保見地区にある畑では、世代も国籍も異なる約20人が集まり、和気あいあいと野菜を植える準備を行っていました。その輪の中心にいたのが、HOMIわいわい農園の会 共同代表の森賢一さんです。
40年ほど前から保見地区に住む森さん。前職で国際交流に関わる仕事をしていたこともあり、保見団地内で子ども向けの日本語教室を行うなど、“共生”について長年考えていたそうです。そんな中、国籍や文化の異なる人達が農作業を通じて交流する多文化共生農園の存在を知り、2023年1月にHOMIわいわい農園を始めました。
「現在様々な国籍の会員が45人おり、月2回集まって農作業をしています。自然の中で土をいじりながら、仲間と野菜を作ることが何よりも楽しいです」と森さんは活動の魅力を語ります。

共同代表でブラジル国籍のワダウエ・ネイアさんは、森さんのことを「とても楽しい人。私の日本語の先生です」と話します。森さんは日本語での書類申請を、ネイアさんは野菜づくりのノウハウを教えるなど、互いに助け合って活動を行っています。また、隣にある中京大学の学生らも活動に参加し、農園での実習やバーベキューなどのイベントを通じて交流を深めているそうです。
「肩ひじ張った交流ではなく、普段の生活が溶け合って仲良くなる交流が一番面白いですね」と話す森さん。その言葉通り、世代や国籍を越え農作業を協力して行うことで、農園は自然と笑顔が生まれる場所になっています。

農園を始めてもうすぐ4年、森さんは地域の協力や多くの人とのつながりによって活動が続けられていると振り返ります。「様々な人と交流できるこの農園のような場所が、あちこちに増えていくといいなと思います。子どもや若者がこうした多文化共生の取組を続けていってくれると、すごく嬉しいですね」。そう今後の夢を語る森さんの目は、少年のように輝いていました。
映像はこちらからご覧ください。
