広報とよた2024年9月号 特集1 身近に潜む犯罪
犯罪は、いつ・どのような形で発生するかわかりません。被害を未然に防ぐためには、「自分は大丈夫」と思い込まず、犯罪の「手口」を知ることが大切です。特集1では、市内で多発している犯罪の事例やその対策について紹介します。
市内の身近な犯罪発生件数
(備考)
自動車関連窃盗…自動車盗、部品ねらい、車上ねらい
侵入盗(住宅対象)…一般民家を狙った空き巣、忍込み、居空き
被害内容と対策
【自転車盗、自動車関連窃盗】
移動手段として利用している人も多い自転車の窃盗は、近年市内で最も多い犯罪です。その原因のほとんどは無施錠で、買い物中のわずかな時間でも、盗まれてしまう可能性があります。また、自動車盗では、プリウス、ランドクルーザー(プラドを含む)、アルファードなど、日本国内のみならず、海外でも人気の車種が被害に遭いやすい傾向にあります。
被害に遭わないための対策をチェック
- わずかな時間でも自転車や自動車から離れる時は必ず鍵をかける
- 自転車の鍵は、盗難防止効果が高いU字ロックやチェーンロックなどを使用する
- 自転車は、購入した販売店で防犯登録をする
- 防犯カメラが設置してある場所など監視の行き届いた駐車場・駐輪場に停める
- ハンドルロックやタイヤロックなど自動車盗難防止装置を装着する
【侵入盗】
市内では、留守宅に侵入する「空き巣」の被害が侵入盗の多くを占めています。泥棒は、「敷地に侵入しても外から見えにくい高い塀や木がある家」「郵便物などが放置され長期間留守にしていると判断される家」「鍵をかけていない家」などを狙う傾向があるといわれています。
被害に遭わないための対策をチェック
- わずかな時間の外出、在宅中も必ず鍵をかける
- 窓には、補助錠やガラス破り防止シートを使用する
- 家の周りの植え込みや庭木を整え、見通しの良い環境にする
- 夜間も家の周りの明るさを保つために、自動点灯するセンサーライトを設置する
- 普段から近隣住民と挨拶を交わし、住民同士の連携を図る
【特殊詐欺】
特殊詐欺は、電話をかけるなどして対面することなく相手を信用させ、お金やキャッシュカードをだまし取る犯罪です。愛知県警察の調べ(「令和5年特殊詐欺被害者の実態調査」)によると、被害に遭った人の約9割が特殊詐欺を「自分には関係ない」と思っていました。「自分は大丈夫」と思っていても、相手の巧みな話術にだまされてしまうことがあります。特殊詐欺の中でも特に警戒すべき3つの手口を紹介します。
還付金詐欺
こんな手口
公的機関の職員などを装い、「医療費の払い戻しがある」といった内容の電話からはじまり、ATMに誘導し操作させ、還付ではなくお金を振り込ませる手口です。
市内で実際に起こった事件
年金事務所の職員を名乗る者から「年金の払い戻しがあります。払い戻しの期限は本日までです。」と電話があった。その後、銀行員を名乗る男から電話があり、自宅近くのATMに行くよう指示された。男の指示に従いATMを操作して、お金を振り込んでしまった。
「○○市役所のものですが、税金の払い戻しがあるのでATMで今日中に手続きを…」
公的機関が還付の手続きでATMの操作を求めることはありません。
オレオレ詐欺
こんな手口
息子や孫を装い、「会社のお金を株に使い込んでしまった」「友だちの保証人になった」など仕事や事件などのトラブル解決を口実にお金を要求する手口です。
市内で実際に起こった事件
甥を名乗る男から「会社のかばんをなくしてしまった。かばんの中に会社名義のキャッシュカードが入っていて、会社のお金を引き出せなくなってしまった。お金を貸してほしい。」と電話があった。その後、自宅の近くに来た甥の上司の息子を名乗る男に現金を渡してしまった。
「オレだけど、会社の小切手が入ったかばんを電車に置き忘れた。すぐに現金が必要なんだ…」
お金を用意する前に、以前から自分の知っている本人の連絡先に掛け直し確認しましょう。
キャッシュカード詐欺盗
こんな手口
警察官や銀行員などを装い、「キャッシュカードが不正に利用されている」などと電話を掛けてきます。その後、「キャッシュカードを新しくしましょう」などと言い、キャッシュカードを準備させ、自宅を訪れた犯人がトランプなどとすり替えてキャッシュカードを盗み取る手口です。
市内で実際に起こった事件
警察官を名乗る者から「あなたのキャッシュカードが不正に利用されているため、止めています。」と電話があった。その後、自宅を訪れた男に「キャッシュカードを封筒に入れ、封印する必要がある。」と言われたため、キャッシュカードを手渡した。封印するための印鑑を取りに行っている間に、封筒がすり替えられ、キャッシュカードが盗まれてしまった。
「警察ですが、あなたのキャッシュカードが不正に利用されています。」
キャッシュカードを他人に渡してはいけません。
被害に遭わないための対策をチェック
- 留守番電話にして、相手が確認できてから電話に出るようにする
- 迷惑電話防止機能の付いた電話機などを使用する
- 怪しいと感じたら、家族や警察にすぐ相談する
安全・安心なまちを目指して
犯罪を未然に防ぐには、市民一人ひとりが防犯の意識を高めることが大切です。市では、防犯意識の向上を目的とした取組を行っています。
1 特殊詐欺被害防止機器の購入費用を補助します
通話内容の録音や迷惑電話の着信拒否などができる機能が備わった固定電話機か固定電話機に取り付ける機器を購入した場合、その費用を一部補助します。
- 対象
市内に住民登録があり市税を滞納していない世帯主ほか - 補助額
1世帯1台限り、機器購入経費の2分の1(上限7,000円) - 申請方法
交通安全防犯課の窓口か郵送で申請書類を提出
2 自宅の防犯診断を実施しています
地域安全指導員(警察官OB)が診断を希望される人のお宅を訪問し、防犯対策についてのアドバイスを行います。
- 対象
市内の住宅(一戸建て、アパートなど) - 診断内容
原則、家屋の外から、門、玄関、勝手口、窓など、防犯上の注意箇所を診断(所要時間20分程度) - 申請方法
希望日の2週間前までに交通安全防犯課に申込書を提出
3 防犯講座を開催します
自主防犯活動団体などを対象に防犯意識の高揚と地域防犯力の向上を目的として、全3回の講座を開催します。自主防犯活動団体に所属していない人でも参加いただけます。詳細は、以下のページをご確認ください。
4 緊急メールとよたにて防犯情報を発信しています
市内の詐欺情報や事件情報など、犯罪の発生状況を登録いただいたメールアドレス宛に配信しています。
是非、ご登録ください。
問合せ先
犯罪に関すること
豊田警察署(電話番号:0565-35-0110)、足助警察署(電話番号:0565-62-0110)
この記事に関すること
交通安全防犯課(電話番号:0565-34-6633、ファクス番号:0565-32-3794、Eメール:signal@city.toyota.aichi.jp)
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このページに関するお問合せ
地域振興部 交通安全防犯課
業務内容:交通安全、交通事故防止、放置自転車問題、防犯施策などに関すること
〒471-8501
愛知県豊田市西町3-60 愛知県豊田市役所南庁舎4階(とよたiマップの地図を表示 外部リンク)
電話番号:0565-34-6633 ファクス番号:0565-32-3794
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