広報とよた2024年7月号 特集2 SDGsを巡る旅。-下水道編-

ページ番号1059487  更新日 2024年7月1日 印刷

SDGsの目標6に掲げられた「安全な水とトイレを世界中に」。下水道は、水道と同様に私たちの生活に欠かせないインフラです。特集2では、普段あまり意識することがない下水道についてご紹介します。

(注釈)【SDGs】Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。国連のサミットで採択された2030年までに達成すべき世界共通の目標。

暮らしと水環境を支えるライフライン

下水道の主な役割

下水道には雨水を流すものと、生活排水などの汚水を流すものの2種類があります。
雨水を流す下水道は、家屋や道路などの浸水防止を目的に整備され、雨水管を通って集められた雨水は川へ放流されます。汚水を流す下水道は、快適な生活環境の保全を目的に整備され、家庭などから出る汚水をきれいな水にして、再び自然にかえします。

下水(雨水・汚水)の流れ

下水(雨水・汚水)の流れ
(備考)家庭などから出る汚水のほとんどは、県が運営する処理場に集められ広域的に処理することで効率化が図られています

汚水を浄化する仕組み

家庭などから出る汚水は、下水道管を通り汚水処理場へと流れていきます。
汚水処理場では、複数の処理工程によりゴミや泥を除去し、また微生物の力も借りながらさらに小さなゴミを分解・除去して、川や海に戻せるようにきれいな水にします。

汚水処理場

汚水浄化の工程(1)沈砂池(大きなごみの除去)(2)第一沈殿池(汚泥の除去)(3)反応槽(微生物で汚れを分解)(4)第二沈殿池(5)消毒設備(大腸菌などを殺菌)

安全安心で快適な暮らしを守る取組

道路陥没や下水道管のつまりを防止するため、定期的に管内カメラ調査を行って状態を把握し、老朽化対策に生かしています。

維持管理(清掃・修繕など)

  • 管内カメラによる調査
  • つまりによる汚水あふれ

いざという時の備え

マンホールトイレの設置

  • 災害時にトイレが使えない場合に備えて、避難所などに設置しています。

老朽化対策

点検・調査結果に基づいて、管路や施設の更新を計画的に行うことで長寿命化や耐震化を図っています。

例えばこのような取組も→

【ココにもSDGs】工期が短く、環境にもやさしい「管更生工事」による下水道管の更新
管更生工事では、主にマンホールから材料を入れて膨張させ、古くなった下水道管を内側から作り直す工法を採用しています。この工法は、地面を掘り返すことなく行えるため、騒音の低減、工期の短縮、工事中も下水道が使えるなど様々なメリットがあります。

環境にもやさしい「管更生工事」による下水道管の更新

SDGsに寄与する皆さんの取組

管のつまりを防ぐ3つのポイント

  1. 油は、冷えると固まってしまうため、排水口に流さず、油処理剤を使用するなどして可燃ごみとして出す。
  2. トイレにはトイレットペーパー以外の紙は流さない。
  3. 野菜くず、残飯、ごみなどを排水口に流さない。

下水道事業は、皆さんのご協力、使用料で成り立っています

人口減少などで水使用量が減り、使用料収入は減少傾向です。また、物価高騰の影響で、県が運営する処理場への負担金が増加しています。持続可能な下水道事業を運営していくため、今後も施設統廃合などの経費削減に取り組むとともに、適正な使用料のあり方を上下水道事業審議会で検討していきます。
(備考)審議会への諮問、審議に関する内容は順次豊田市ホームページに掲載

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業務内容:上下水道の経営計画、上下水道事業の財政・出納、審議会などに関すること
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