プレコンセプションケア
プレコンセプションケアの取組みによって、女性やカップルがより健康になること、元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることを目指します。
「プレコンセプションケア」とは?
「将来の妊娠やライフプランを考えながら、女性やカップルが日々の生活や健康と向き合うこと」です。
次世代を担うこどもの健康にもつながるとして、近年注目されているヘルスケアです。
プレコンセプションケアの取組みによって、女性やカップルがより健康になること、元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることを目指します。
なぜ「プレコンセプションケア」が必要なの?
妊娠・出産には適切な時期があり、また健康であることが大切です。若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などからリスクの高い妊娠が増加しています。プレコンセプションケアを行って、妊娠前にリスクを減らしていくことが、健やかな妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんの健康につながります。
- 妊娠・出産に関する知識(妊娠する力)についてのリーフレット(愛知県ホームページ) (外部リンク)
- 若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト「スマート保健相談室」(こども家庭庁ホームページ) (外部リンク)
「プレコンセプションケア」のポイント
1 適正体重に近づけましょう
栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗しょう症の原因になります。一方栄養過多や太り過ぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧等さまざまな病気のリスクを高めます。やせも肥満も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。
(備考)BMIは国際的に使われている肥満度を表す指標です。
2 栄養バランスを整えましょう
栄養不足による若い女性のやせは、貧血、肌荒れ、骨密度や筋力低下等を引き起こします。月経不順や不妊、低出生体重児の原因になるなど、将来の妊娠・出産にも影響を与えます。
3 適度に運動をしましょう
適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。運動はこころの状態にも良い影響を与えます。早歩きやお家ヨガ等、できることから始めてみましょう。
4 禁煙をしましょう、受動喫煙を避けましょう
タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響は極めて広範囲です。
5 アルコールは控えましょう
妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。妊娠を考えた時からアルコールは控えましょう。妊娠中は禁酒が原則です。
6 ストレスをため過ぎず困ったときは相談しましょう
現代社会はストレスが多く、心の不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。また普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。困ったときは、専門の相談機関に相談しましょう。
7 年代に合わせた健診を受診しましょう
女性は20代から子宮頸がんが増え、30代から乳がんが急増します。2年に1度の子宮がん検診と月1回の乳房のセルフチェックを行い、40歳からは乳がん検診も忘れずに受診しましょう。気になる症状があれば専門機関を受診しましょう。
(備考)上記内容はプレコンノートから抜粋したものです。詳細な内容については、下記「プレコンノート」を確認してください。
プレコン・チェックシート
ご自身や未来の家族のために、できることから始めてみましょう。女性も男性も今のご自身の健康を振り返ってみましょう。
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