この人に、会いに。 Vol.06
家族とともに地元の味を届けるワイン造り
ワイン醸造家・須崎大介さん

須崎 大介(すざき だいすけ)さん
県内で最初にオープンしたワイナリー「アズッカ エ アズッコ」の創業者。ワイナリーの名前はイタリア時代にご夫婦が呼ばれていた愛称からきている。休日は家族で野球観戦に出掛けるのが楽しみ。
育った土地でワインを造りたい

家族の思いが詰まったワインを多くの人に味わってもらいたい。
「学生時代にイタリアを訪れた際、目の前に広がるブドウ畑を見て、いつかこんな場所でワインを造ってみたいと思ったんです」。 そう語るのは、市内でワイナリー「アズッカ エ アズッコ」を営む須崎大介さん。妻のあずささんとともにワイン造りを始めて、今年で10年。ブドウの栽培から醸造、販売までをすべて市内で行う「純豊田市産ワイン」の生産に取り組んでいます。
大学卒業後は会社員として働いていた大介さんですが、ワインへの思いは消えることなく会社を退職。夫婦で3年間のイタリア修行を積みました。「各地のブドウ畑を巡る中で、気候や栽培方法の違いだけでなく、造り手の人柄もワインの味に表れることを学びました。土地ごとに様々なワインがあることが面白く、この多様性こそがワインの魅力だと感じました」と当時を振り返ります。
帰国後、地元豊田市でブドウ栽培を始めたのは、「育った土地で自分たちのワインを造りたい」という思いからでした。「獣害や病害虫などブドウ畑の管理の難しさに何度も直面しましたが、その都度夫婦でこの土地に合った対策を模索しながら乗り越えてきました。忙しい収穫期には父親や子どもたちも加わって家族総出で作業しています」と語る大介さん。
収穫後の醸造において大切にしているのは、ブドウ本来の味わいを生かすこと。「ブドウの状態を見極めながら丁寧に仕込みます。豊田の温かい気候は、ブドウの酸味を和らげて口当たりの優しい味わいを生み出してくれるんです。日々の食卓に寄り添うようなワインを目指しています」。その思いはラベルにも込められています。畑の風景や出来事、そして最近はお子さんが感じたことを描いた絵を使うことも。ワイン造りの背景にある家族の暮らしや思いが表現されています。
「毎年違った味わいが生まれるのもワインの楽しさです。家族の思いが詰まったワインを多くの人に味わってもらえたら嬉しいです」とほほえむ表情には家族とともにワイン造りの道を歩む幸せがあふれていました。

ワイン樽の前に立つ須崎さんご夫婦

お子さんデザインのラベル
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