初心者でも安心! おすすめスポット&リエゾンの楽しみ方【ラリーコラムvol.5】
世界最高峰のラリー競技の大会「ラリージャパン」がいよいよ11 月21 日から24 日に、豊田市を中心に愛知県と岐阜県で開催されます!そこで、「 そもそもラリーって何?」「何だかハードルが高そう・ ・。」という人向けに全6回のコラム形式でラリーの見どころや魅力をお伝えします。今回でコラムも5 回目となり、これまでの記事を通して、ラリー競技やラリージャパンについて少しは興味が出てきたという方もいらっしゃるかもしれません。今回は、そんなちょっと気になってきたアナタに向けて、モータースポーツ・フォトジャーナリストとして活動している筆者が、とっておきの楽しみ方をお伝えしたいと思います。
気軽にラリーを体験できるのはリエゾン、これ一択!
これまでのコラムでもご紹介してきたように、ラリーは一般道の一部を閉鎖してつくられた競技区間の中でスピードを競う競技です。競技区間となる「SS (スペシャルステージ)」や、車両の整備などをする「サービスパーク」(サービスパークについて、詳しくは第3 回のコラムをご覧ください。)はそれぞれ別の場所にあるため、ラリーカーはそれらを行き来するために、封鎖されていない一般道を移動する必要があり、この移動区間をリエゾンと言います。この区間は競技ではないため、ラリーカーは日本の交通ルールを守り、一般の車と一緒に走行します。
走行している車を撮影したり、交差点で停止しているドライバーに手を振ったり、ラリーカーの激走を見るのではなく、もっとゆったりのんびりラリージャパンを味わうというのが、リエゾンの楽しみ方です。
はじめてのリエゾンにオススメな「 豊田市駅前」
ラリーカーはサービスパークとなっている豊田スタジアムを毎朝出発し、競技が終われば豊田スタジアムに帰ってくるため、スタジアム周辺でもリエゾンが楽しめます。他にも、公開されたマップからリエゾンの走行ルートを探って見に行くというコアなファンもいますが、初心者の方にはルートがわからないかもしれません。
そこで、初心者にオススメしたいのが、豊田市駅前でのリエゾン応援です。豊田市駅周辺には駐車場が多くあり、電車やバスでもアクセスしやすいため、初心者の方でも安心です。
また、街路灯フラッグやラリーカーデザインのマンホール蓋など、ラリージャパン仕様のまちなか装飾がされている駅前では、ラリーカーの展示やラジコンカーの走行体験など、子どもから大人まで楽しめるイベント「 ENJOY!RALLY モーターフェスタ」が行われており、まち全体からラリーを感じることができます。さらに、周辺には飲食店が多く、ブラっとラリーカーを見に行って、そのまま食事をして帰るなど“気軽なラリージャパン体験”を楽しむことができます。
そんな豊田市駅前のリエゾン通過は11 月21 日(木曜日)の午後7 時頃からの予定ですので、ぜひ足を運んでみてください。
山合の景色とともにリエゾンを楽しめる「どんぐりの里いなぶ」
山間部では、道の駅「どんぐりの里いなぶ」もオススメのリエゾンスポットです。こちらは道の駅ですので、地元農産品や特産品を販売する「どんぐり横丁」で飲食したり、併設する天然温泉「どんぐりの湯」で温まったりなど、ラリーカーが通過するのをのんびりと待つことが可能です。自然の恵みや山間部の美しい景色とともにリエゾンを楽しみたい方は、ぜひどんぐりの里いなぶを訪れてみてください。ただし、駐車場には限りがあるので、こちらは少し早めに会場入りすることをオススメします。稲武のリエゾン通過は、11 月22 日(金曜日)の午後12 時頃からの予定です。
どちらのリエゾンでも、フラッグなどの応援グッズが現地で配られるため、ぜひ応援グッズを手に応援してみてください。選手たちも、手を振り返してくれること間違いなしです。また、車両後部のガラスに選手の名前が表示されていますので、選手の名前を呼びかけてみるのもいいかもしれません。
リエゾンの楽しみ方3 選
さて、ここまでおすすめスポットを紹介してきましたが、最後にリエゾンを楽しむポイントを3 点お伝えします。
(1)選手に注目してみる
リエゾンの時間をどのように使うかは、選手によって様々です。次のSS に向けて車内で作戦会議をするドライバーもいれば、リラックスして歌を歌っているドライバーもいます。そんな、ドライバー一人一人の表情を間近で見ることができるのは、リエゾンならではです。ラリージャパンホームページでは、出場選手の一覧も公開していますので、お気に入りの選手を事前に見つけて、その選手の表情に注目してみるのはいかがでしょうか。
(2)車両に注目してみる
山道やぬかるんだ道もスピード全開で走行するラリーカーは、泥で汚れていたり、ときには車体の一部が破損していたりすることもあります。そんな車体の汚れや傷からラリー競技の激しさや迫力を感じてみるのもオススメです。
(3)写真を撮ってみる
競技区間を猛スピードで走行するラリーカーを撮影するのは至難の業ですが、一般の車と同じようにゆっくり走ってくれるリエゾンでは、シャッターチャンスがたくさんあります。豊田市の美しい山間部の紅葉とラリーカーを一枚の写真に収めたり、豊田市駅前のネオンに照らされたラリーカーを撮ってみたり、写真撮影を楽しんでみるのもいいかもしれません。
競技の観戦はまだ早いかな、という方もまずはリエゾンからラリージャパンデビューしていただき、お好きな方法で楽しんでいただけると幸いです。
筆者プロフィール
青山義明(あおやまよしあき)
1969 年生まれ、愛知県出身。日本モータースポーツ記者会会員。30 年以上国内外のモータースポーツを追いかけています。
フォーラムエイト・ラリージャパン2024
期間:2024年11月21日(木曜日) ~ 24日(日曜日)
サービスパーク:豊田スタジアム
競技コース:豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、岐阜県恵那市、中津川市
次回予告
第6 回「まだ間に合う! ラリー初心者には豊田スタジアムでの観戦がオススメ」
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