ノロウイルスにご注意を

ページ番号1006558  更新日 2020年9月9日 印刷

画像:ノロウイルスのサイクル

わが国の細菌性食中毒は気温・湿度の高くなる夏場に多く発生することが知られ、これが常識であるとも言われてきました。しかし、最近では冬場に食中毒患者が多くなる傾向が出てきました。その原因微生物は、ノロウイルスです。多くの場合、ノロウイルスに感染した食品取扱者によって汚染された食品が原因となります。そのほか、加熱不足の二枚貝を食べることで感染することもあります。
また、食品以外ではノロウイルスに汚染された糞便・吐物が、多くの人が触れるドアノブ、手すり、とっ手などに付着し、人の手を介して口に入り、感染するといわれています。
さらに、調理場、調理器具、食器などを汚染させると食中毒となります。したがって、食中毒と感染症の区別が難しい事例も多く見受けられます。
食品を介したノロウイルスの感染を防ぐためには、食品の十分な加熱、調理の際や用便後の手洗い励行、調理用具の洗浄などを日頃から気をつけましょう。

特徴

  • 人の腸管内でのみ増殖。
  • 感染力が強く100個以下のウイルスで感染・発症
  • 体内にウイルスが入ってきてから、24~48時間で発症
  • 主な症状は嘔吐、吐き気、下痢、腹痛、発熱など風邪に似た症状
  • 自覚症状がなくなっても、ウイルスの排泄が続くことがあります。

予防方法

手洗い

  • トイレの後、調理をする際や食事の前にはよく手を洗いましょう。

食品

  • 二枚貝の生食は極力避けましょう。
  • ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱をしましょう。

調理器具の洗浄・消毒

  • ノロウイルスの消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(200ppm)、熱湯(85度、1分間以上)による加熱が有効です。調理器具の使用後には、洗浄・消毒を徹底し、調理器具を介した二次汚染を防止しましょう。

嘔吐物・ふん便処理

  • 嘔吐物等を処理するときは、使い捨てのマスクとビニール手袋を着用し、拭き取った嘔吐物等や使用した雑巾はビニール袋に密封し、廃棄しましょう。
  • 処理後は、石鹸でよく手を洗いましょう。
  • 嘔吐した場所は、塩素系漂白剤(1,000ppm)で消毒しましょう。
  • 嘔吐物等で汚れた衣類は他の衣類と分けて、塩素系漂白剤で消毒してから洗いましょう。
  • 塩素系漂白剤が使用できない素材には、熱湯による85度・1分間以上の殺菌、スチームアイロンの利用が考えられます。
  • ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、十分換気を行い、嘔吐物は速やかに処理しましょう。

塩素系漂白剤の濃度の目安と希釈方法

市販の塩素系漂白剤の塩素濃度5%(50,000ppm)の場合、次のように希釈します。

濃度 200ppm(250倍希釈)

消毒するもの:調理器具・汚染床など
希釈液の作り方:市販品10ミリリットルを2.5リットルにする。

濃度 1,000ppm(50倍希釈)

消毒するもの:嘔吐物、便など
希釈液の作り方:市販品20ミリリットルを1リットルにする。

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