FIA世界ラリー選手権(WRC)とは

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FIA世界ラリー選手権(WRC)

湖とラリーカー

FIA世界ラリー選手権[FIA World Rally Championship](WRC)は、FIA(国際自動車連盟)が主催するフォーミュラ―1世界選手権(F1)、世界耐久選手権(WEC)と並ぶ世界三大モータースポーツのひとつで、1973年の創設以来50年以上の歴史と伝統を誇る世界最高峰のラリー選手権です。
ラリーが盛んな欧州や南米では3日間で100万人以上を集客するビッグイベントとなっています。
WRCでは、1年間かけて、世界各国の公道を舞台に年間王者を争い、数十台のラリーカーが様々なコンディションの道を駆け抜けるシーンが世界中のファンを魅了しています。

山道を走るラリーカー

日本では、ラリージャパンが2004~2010年に北海道で開催され、2022年11月に愛 知・岐阜で12年ぶりに開催されました。そして、2023年は豊田市も主催の一員となり、11月16日(木曜日)~19日(日曜日)の4日間、豊田スタジアムにサービスパークを設置し、2023 年WRC最終戦としてフォーラムエイト・ラリージャパンを開催し、有料観客者数、イベント会場、沿道応援すべてを含めて536,900人にも及ぶ観客を動員しました。
そして2024年も引き続き、豊田市がフォーラムエイト・ラリージャパン2024を開催します。

ラリーの起源

ラリー“rally”の語源は、“集まる”という意味をもち、中世ヨーロッパの騎士が領主のもとに各地から集結する際に競ったのが始まりと言われています。
世界初のラリーは、1911年に行われた「ラリー・モンテカルロ」で、ヨーロッパ各地の都市からモナコへとラリーカーが集結するイベントでした。

ラリー競技の世界

ラリー競技は、世界最高峰の選手権であるWRCを筆頭に、日本国内では、全日本ラリー選手権、地方ラリー選手権、JAFカップやジュニア選手権など、様々なレベルの競技会が日本各地で行われています。
市内では、世界トップレベルの「ラリージャパン」のほか、地方ラリー選手権になっている「豊田しもやまラリー」や「COME ON! INABUシロキヤラリー」、JAF公認協議会である「TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge in豊田」が開催されています。

ラリー競技の世界

ラリーとは

競技区間(SS/SSS)

ラリーとは、F1サーキットレースとは異なり、公道を使用するモータースポーツです。

閉鎖した複数の公道を「競技区間(スペシャルステージ:SS)」といい、1台ずつ走行し、SSの合計タイムを競います。

フォーラムエイト・ラリージャパン2023では、稲武地区、下山地区、旭地区で競技が行わたほか、競技開始前には、鞍ケ池公園でのテスト走行(シェイクダウン)が行われました。また、最後のSS(パワーステージという)となった旭高原では、LIVE TV ポディウムとよばれる表彰式が行われました。

鞍ケ池

稲武ダム

伊勢神トンネル

三河湖

旭高原


そして、特設コースを設置するSSを「スーパースペシャルステージ(SSS)」といい、フォーラムエイト・ラリージャパン2023では豊田スタジアムに設置され、2台同時走行による競技が行われました。
なお、WRCは、おおよそ4日間の競技日程で、勝敗を争うSSとSSSの総走行距離は約300kmにも及びます。

豊田スタジアム

移動区間(リエゾン)

ラリーでは、SSとSSとの間は、公道を競技車両が一般の車両と一緒に交通ルールを守って移動します。この移動区間を「リエゾン」といいます。リエゾンの総走行距離は1,000kmを超えます。
フォーラムエイト・ラリージャパン2023では、豊田市駅前を始め様々な場所で、ラリーカーの応援に多くの人が駆け付けました。また、出走順を調整する「リグループ会場」となった旭支所駐車場では、地元の方が多く集まり、選手はサインなどに快く応じてくれました。

移動区間(リエゾン)  豊田市駅前

移動区間(リエゾン)  公道

移動区間(リエゾン)  ドライバーと応援の人

移動区間(リエゾン)  ラリーカーと観戦者

移動区間(リエゾン)  雨の公道

移動区間(リエゾン)  サインをするドライバー

サービスパーク

4日間に及ぶ激闘を完走するために車両を整備する会場を「サービスパーク」といい、様々なイベントが開催されることから、中心会場となります。
2022年からラリージャパンでは、豊田スタジアムにサービスパークを設置し、集まった多くの観客は、高速の車両整備の様子を見学したほか、サイン会など選手との触れ合いも楽しみました。

サービスパーク ゲート

サービスパーク 車両整備

サービスパーク 車両整備するスタッフ

サービスパーク 舞台でのライブ

サービスパーク インタビューを受けるドライバー

サービスパーク ゲームコーナー

サービスパーク 観客

サービスパーク 豊田スタジアム内のコース

サービスパーク サインをするドライバー

ラリー競技の1日の流れ

ラリー競技の1日の流れ

WRC2024シーズンカレンダー

WRC2024シーズンカレンダー

WRCのポイントシステム

WRCでは、年間のシリーズ全戦の各イベントの結果でポイントが付与され、年間通じてポイント獲得数の最も多いチームと選手がチャンピオンとなります。

マニュファクチャラーポイント

マニュファクチャラーポイント

自動車メーカーがつくるチームを「マニュファクチャラー」といいます。WRCの各大会で事前に登録した最大3名のドライバーのうち、上位2名のドライバーポイントが合算され、「マニュファクチャラーポイント」となります。

ドライバーポイント/コ・ドライバーポイント

ドライバーポイント/コ・ドライバーポイント

走行初日から最終日前日までの順位に基づき、総合10位までの選手に、1位から順に18、15、13、10、8、6、4、3、2、1ポイントが付与されます。ただし、このポイントは最終日までラリーを完走しなければ受け取ることができません。
そして、最終日には、その日のSSの総合タイムに基づき、総合7位までの選手に、1位から順に7、6、5、4、3、2、1ポイントが付与されます。
また、「パワーステージ」と呼ばれる最後のSSはでは、5番手までの選手に対して、1位から順に5、4、3、2、1ポイントが付与されます。

WRCトップカテゴリ参戦チーム(マニュファクチャラー)

2024シーズンのWRCのトップカテゴリに参戦するチームは、TOYOTA GAZOO Racing WRT(トヨタ)、HYUNDAI SHELL MOBIS WRT(ヒョンデ)、M-SPORT FORD WRT(フォード)の3チームです。
トップカテゴリに参戦するチームの車両は、ハイブリッド車両となっており、2022年からカーボンニュートラル燃料が使われています。この燃料は、合成燃料とバイオ燃料をブレンドした化石資源を使用しないもので、CO2排出量を大幅に削減しています。また、リエゾンなど一部決められた区間は電気モーターのみでの走行が義務付けられています。

参戦チーム

WRCトップカテゴリ出場選手

TOYOTA GAZOO Racing WRT(トヨタ)

WRCトップカテゴリ出場選手は4組です。唯一の日本人ドライバーで、愛知県出身の勝田貴元選手は、2024シーズンからレギュラーに昇格し、全戦に参戦する予定となっています。2022年から2年連続でチャンピオンに輝いたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組は、ベテランセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組とシートシェアする形での参戦が決まっています。

TOYOTA GAZOO Racing WRT(トヨタ)

HYUNDAI SHELL MOBIS WRT(ヒョンデ)

昨シーズンはフォードで活躍したオィット・タナック選手がヒョンデに移籍し、2024シーズンは5組の選手が登録される選手層の厚いチームとなっています。2022年のラリージャパンでチャンピオンとなったティエリー・ヌービル選手は2014年から活躍するものの、シーズンチャンピオンに輝いたことはないため、念願のタイトル獲得となるかが注目です。

HYUNDAI SHELL MOBIS WRT(ヒョンデ)

M-SPORT FORD WRT(フォード)

2024シーズンからフォードのファーストドライバーに昇格したフルモー選手、昨シーズンのラリー・チリでWRCトップカテゴリ初参戦となったグレゴワール・ミュンスター選手の2人のドライバーが全戦出場し、タイトル獲得を目指します。

M-SPORT FORD WRT(フォード)

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