注意!梅毒が急増しています!

ページ番号1003085  更新日 2023年7月24日 印刷

全国的に梅毒の感染者が急増しています。愛知県でも過去最多となっており、注意が必要です。感染が不安な人は、保健所又は医療機関で検査を受けましょう。

梅毒とは

梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。
早期に治療をすれば、注射薬や内服薬で治すことができますが、治療をしないまま放置していると、心臓や脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死に至ることもあります。また、一度治っても再び感染することがあります。

妊娠中の梅毒感染は特に危険です

妊娠中の女性が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、早産や死産になったり、胎児に低体重や骨・神経の異常が現れたり、聴覚障がい、視覚障がい、知的障がいなどを引き起こしたりすることがあります。生まれたときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。

感染状況(全国)

男性では20~50代、女性では20代の報告が多くなっています。

全国的に梅毒が急増しており、2022年は、現在の調査方法になった1999年以降、初めて1万件を超え過去最多となりました。

グラフ 2022年は、現在の調査方法になった1999年以降、初めて1万件を超え過去最多
(備考)2021年は、第1~52週2022年10月8日時点集計値(暫定値)、2022年は第1~44週2022年11月9日時点集計値の報告を対象。
(厚生労働省ホームページより引用)

感染状況(愛知県内)

愛知県内でも梅毒感染者の報告数は、ここ10年で急増しています。2012年は38件でしたが、2022年は765件であり、約20倍に増加しています。

折れ線グラフ 愛知県の梅毒感染者報告件数
(備考)2022年の数値は暫定値

梅毒の症状

感染後、長期にわたり、症状があらわれたり潜伏したりしながら進行します。1期から4期に分けられますが、1期から2期を早期梅毒、3期からを晩期梅毒といいます。

早期梅毒

第1期(感染から3か月まで)

感染から3週間くらい経つと、病原体が侵入した部位(主に性器、口唇部、口腔内、肛門等)に赤みのあるしこり、潰瘍(無痛)ができる。そ径リンパ節(太ももの付け根)が腫れるが痛みはない。放っておくとなくなるが、治ったのではなく、病原体が全身に広がって潜伏して進行する。

梅毒の症状01
(写真提供:一般社団法人 日本性感染症学会)

第2期(感染後3か月から3年まで)

いろいろな皮膚症状が出る。(バラ疹など)
治療をしなくても、1年以内には消えていく。無症状でも、菌は増えていく。

梅毒の症状02
(写真提供:一般社団法人 日本性感染症学会)
梅毒の症状03
(写真提供:一般社団法人 日本性感染症学会)

晩期梅毒

第3期(感染後3年から10年まで)

皮膚や内臓、骨に病変が及ぶ(ゴム腫)。関節炎や手足の感覚喪失などもおこる。

第4期(感染後10年以降)

心臓・血管・中枢神経(脳)などに障がいが出て、日常生活は困難になる。

検査

症状がなくても梅毒に感染している可能性があります。また、梅毒に感染しているとHIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染率が2倍以上に高まると言われていますので、梅毒検査と一緒にHIV検査を受けることが重要です。
豊田市保健所では、無料・匿名のHIV検査・梅毒検査を実施しています。感染が心配な人は検査を受けましょう。

すでに症状(しこり、潰瘍、発疹)がある方は、医療機関を受診してください。

  • 男性:皮膚科、泌尿器科など
  • 女性:皮膚科、婦人科など

(備考)パートナーも感染している可能性があります。感染が判明した場合は、パートナーも検査を受けましょう。

性的ネットワーク あなたの知らないところで感染者と繋がっている可能性があります。

治療

ペニシリン系の抗菌薬が有効です。医師の判断によりますが、抗菌薬の注射薬及び内服薬で治療します。場合によっては、入院し点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。処方された内服薬は、医師が治療終了と判断するまで確実に飲むことが必要です。

感染予防

セックスなどの性的接触の際に、コンドームを使用することによりリスクの軽減はできますが、コンドームが覆われていない部分の皮膚等から感染することがあるため、完全に防ぐことはできません。不特定多数の相手とセックスしないことも重要です。

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