注意!梅毒が急増しています!

ページ番号1003085  更新日 2024年2月6日 印刷

全国的に梅毒の感染者が急増しています。愛知県でも過去最多となっており、注意が必要です。感染が不安な人は、保健所又は医療機関で検査を受けましょう。

梅毒とは

梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。
早期に治療をすれば、注射薬や内服薬で治すことができますが、治療をしないまま放置していると、心臓や脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死に至ることもあります。また、一度治っても再び感染することがあります。

妊娠中の梅毒感染は特に危険です

妊娠中の女性が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、早産や死産になったり、胎児に低体重や骨・神経の異常が現れたり、聴覚障がい、視覚障がい、知的障がいなどを引き起こしたりすることがあります。生まれたときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。

感染状況

全国の感染状況

男性では20~50代、女性では20代の報告が多くなっています。

全国的に梅毒が急増しており、2022年は、現在の調査方法になった1999年以降、初めて1万件を超え過去最多となりました。

グラフ 2022年は、現在の調査方法になった1999年以降、初めて1万件を超え過去最多
(備考)2021年は、第1~52週2022年10月8日時点集計値(暫定値)、2022年は第1~44週2022年11月9日時点集計値の報告を対象。
(厚生労働省ホームページより引用)

愛知県内の感染状況

愛知県内でも梅毒感染者の報告数は、ここ10年で急増しています。2012年は38件でしたが、2023年は819件であり、20倍以上に増加しています。

折れ線グラフ 愛知県の梅毒感染者報告件数
(備考)2023年の数値は暫定値

豊田市内の感染状況

豊田市内でも、全国や愛知県と同様に梅毒感染者の報告数が急増しています。

折れ線グラフ 豊田市の梅毒感染者報告件数
(備考)2023年の数値は暫定値

梅毒の感染経路

主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。
例えば、唇に症状が出ている場合は、キスだけでも感染します。
また、梅毒に感染した母親から胎児に感染することもあります。

梅毒の症状

感染後、長期にわたり、症状があらわれたり潜伏したりしながら進行します。

早期梅毒

第1期(感染後数週間)

感染から3週間くらい経つと、病原体が侵入した部位(主に性器、口唇部、口腔内、肛門等)に赤みのあるしこり、潰瘍(無痛)ができる。そ径リンパ節(太ももの付け根)が腫れるが痛みはない。放っておくと症状はなくなるが、治ったのではなく、病原体が全身に広がって潜伏して進行する。

梅毒の症状01
(写真提供:一般社団法人 日本性感染症学会)

第2期(感染後数か月

手のひら、足の裏、体全体に小さな赤い発疹(バラ疹)が出る。
治療をしなくても、発疹は消えていくが、体内に病原体は残っているので、性的接触により相手にうつす危険性がある。

梅毒の症状02
(写真提供:一般社団法人 日本性感染症学会)
梅毒の症状03
(写真提供:一般社団法人 日本性感染症学会)

晩期梅毒

感染後、数年から数十年かけて徐々に進行し、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生する。心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、重症化することがある。

検査

症状がなくても梅毒に感染している可能性があります。また、梅毒に感染しているとHIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染率が2倍以上に高まると言われていますので、梅毒検査と一緒にHIV検査を受けることが重要です。
豊田市保健所では、無料・匿名のHIV検査・梅毒検査を実施しています。感染が心配な人は検査を受けましょう。

すでに症状(しこり、潰瘍、発疹)がある方は、医療機関を受診してください。

  • 男性:皮膚科、泌尿器科など
  • 女性:皮膚科、婦人科など

(備考)パートナーも感染している可能性があります。感染が判明した場合は、パートナーも検査を受けましょう。

性的ネットワーク 特定のパートナーのみの関係であれば感染しないわけではありません。現在のパートナーの過去の相手、その相手の相手など、あなたの知らないところで感染者と繋がっている可能性があります。

治療

ペニシリン系の抗菌薬が有効です。医師の判断によりますが、抗菌薬の注射薬及び内服薬で治療します。場合によっては、入院し点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。処方された内服薬は、医師が治療終了と判断するまで確実に飲むことが必要です。

感染予防

セックスなどの性的接触の際に、コンドームを使用することによりリスクの軽減はできますが、コンドームが覆われていない部分の皮膚等から感染することがあるため、完全に防ぐことはできません。不特定多数の相手とセックスしないことも重要です。

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