ミライへの挑戦

ページ番号1041839  更新日 2021年3月6日 印刷

スカイドライブの政策の様子

コムス運転風景

センタンのものづくりする人たち

里山に移住した家族ら

ミライのフツーをつくろう

豊田市は2009( 平成21)年、低炭素社会の実現を目指す「環境モデル都市」として国から選定されました。以来、「ハイブリッドシティ・とよたプラン」のもと、「交通」「産業」「森林」「都心」「民生」の5 分野を軸に多様な取組を進め、人と環境と技術が融合する環境先進都市を目指してきました。
そして、2018(平成30)年、SDGsに先導的に取り組む自治体として「SDGs未来都市」にも選定され、新たな一歩を踏み出しています。SDGsとは、国連で採択された持続可能な開発目標のことです。貧困や差別の撲滅、気候変動対策など、世界中の人々が一丸となって達成すべき17の目標が定められています。豊田市は「ミライのフツーをつくろう」を合言葉に、誰もが心豊かに生きられる「SDGs未来都市とよた」の実現に向けてチャレンジを重ねています。

「ミライのフツー」とは

持続可能な社会に近づいているであろう、少し先の未来。そこで当たり前になっているモノ・コトを「ミライのフツー」と捉え、その実現に向けて豊田市は先進的な取組を推進しています。

2013(平成25)年~ミライのフツーを目指そう

「ミライのフツーを目指そう」をスローガンとして、「ハイブリッドシティ・とよたプラン」をベースに交通・産業・森林・都心・民生の5分野を中心に未来志向のプロジェクトを推進しました。

2018(平成30)年~ミライのフツーをつくろう

2018(平成30)年にSDGs未来都市に選定されたことを機に、スローガンも「目指そう」から「つくろう」へとステップアップ。構想するだけではなく、実際にアクションしていこうという意志が込められています。市民、企業・団体、行政がつながり合って、SDGs達成に向けて行動を起こしています。

「ミライのフツー」の実現に向けたアクションの事例

モビリティのミライ 株式会社SkyDrive

空飛ぶクルマが拓く、「移動」の新時代

自動車や航空機以来、およそ100年ぶりのモビリティ革命といわれ、世界各国で開発が進められている「空飛ぶクルマ」。電力で動き、完全自律の自動操縦や垂直離着陸を特徴とする新しいモビリティです。日本におけるリーディングカンパニーは、株式会社SkyDrive。豊田市を拠点に、空飛ぶクルマの開発・実用化プロジェクトに取り組んでいます。2020(令和2)年8月には、足助地区にあるテストフィールドで空飛ぶクルマの有人飛行試験を世界初公開しました。
株式会社SkyDrive代表・福澤知浩さんは「豊田市は、新しいものづくりを後押しする環境が整い、地域の方々も応援してくれます。『空が日常的に使えるミライ』を見据え、革新的なエアモビリティを実現させます」と力強く語ります。次世代の産業分野として期待され、都市部の渋滞緩和、離島・山間部の移動手段、救急医療・災害対応などでの活用が想定される、空飛ぶクルマ。より快適で安心なモビリティのミライが、新たに拓かれようとしています。

株式会社SkyDrive代表・福澤知浩さん
空飛ぶクルマの開発・実用化に挑む、株式会社SkyDrive代表・福澤知浩さん

SkyDriveメンバー

空飛ぶクルマ制作の様子

トピック

福澤さんは「WE LOVE とよたスペシャルサポーター」としても活躍いただいています。

WE LOVE とよたスペシャルサポーターに任命された福澤知浩さん

ものづくりのミライ ものづくり創造拠点 SENTAN

人づくりが、イノベーションを起こす

ものづくり関連の仕事に就く人や起業を志す人・団体などが集まる場所「ものづくり創造拠点SENTAN」。人やアイデアをつなげる「交流スペース」、アイデアをカタチにする「ものづくりスペース」のほか、セミナールーム、サイエンスルームがあり、異業種交流、アイデア創出、試作開発、情報発信、人材育成などに活用されています。2019(令和元)年度の利用者数は1万2,000人以上、登録団体は2020(令和2)年10月末時点で53団体。利用者・登録団体ともに年々増加しています。
いつの時代も、イノベーションを促すものは「人の発想力」。ものづくりにとって大切なことは「人づくり」です。そこで、SENTANでは、異業種の若手技術者が集まって製品開発に励む「ものづくりミライ塾」をはじめ、子どもを対象としたものづくりイベントなど、豊田市のミライを担うものづくり人材を育成しています。こうした取組は、ものづくりのまち豊田市だからこそできること。SENTANでは今日も新たなイノベーションの芽が育っています。

ものづくり企業のOBのテクニカルスタッフ
ものづくり創造拠点SENTANでは、ものづくり企業のOBがテクニカルスタッフとして、
長年の経験に基づく知識や技術、ものづくりへの情熱を若者たちに伝えています。

ものづくり創造拠点 SENTAN

ニュース

「ものづくりミライ塾」第1期生水素チームの塾生

新たな水素ガスの製造方法を塾生たちが発明
「ものづくりミライ塾」第1期生水素チームの塾生と指導員が、家庭用水素発生・発電装置の開発過程で「新たな水素ガスの製造方法」を発明しました。豊田市が特許を出願し、2020(令和2)年6月に三河地域の自治体では初となる特許権を取得しました。

地域づくりのミライ つくラッセル

持続可能な地域を、みんなでつくる

旭地区の山あいに佇む3階建ての建物は、少子化の影響で2012(平成24)年に廃校となった築羽小学校の校舎です。137年間の歴史ある学校は、地域みんなの拠り所でした。その大切な学び舎が2018(平成30)年、地域づくりを担う人材創造拠点「つくラッセル」として再スタートしました。
「暮らし」と「仕事」が両立できる。誰もが互いの得意を持ち寄って生かし合える。そんなミライを目指すつくラッセルでは、この地区に昔から住む人々、移住者、都市部の企業・研究機関など、多様な主体が関わり合って活動を展開。山村地域での安全・安心な移動をサポートする超小型モビリティ「里モビ」の普及活動、地域の間伐材を活用した薪づくり、地域に昔から伝わる生活や文化を学ぶ「山里手習い塾」などの拠点になっています。また、テレワーク環境も整備され、地域住民にとってライフスタイルの選択肢を増やす場所にもなっています。地域に根ざし、多くの人と人との関係を育んでいるつくラッセル。誰もが自分らしく輝ける地域のミライが、ここから築かれていきます。

つくラッセルあつまる人材
旧築羽小学校の校舎を活用した、地域づくりを担う人材創造拠点「つくラッセル」

地区に昔から住む人々、移住者

テレワーク環境

地域に昔から伝わる生活や文化を学ぶ

いなか暮らしのミライ 敷島自治区

山里の美しい風景を、みんなで守り継ぐ

愛知高原国定公園の西端に位置する敷島自治区は、かつて市内で最も過疎の深刻な地域でした。この課題に対処するため立ち上がったのが地域住民たちです。2010(平成22)年に地域の将来ビジョンを策定した上で、空き家の整備や移住希望者との交流会の開催などを実施。10年間で40世帯98人の移住者を受け入れ、交流人口も年間5,000人に上りました。地域全体を巻き込んだ取組は、総務省が選定する「令和2年度過疎地域自立活性化優良事例表彰」の最高賞「総務大臣賞」に輝くなど、全国的にも高く評価されています。
移住者の多くは子育て世代で、山里の豊かな自然が気に入って移住しています。敷島自治区の美しい田園風景や山並み、文化などは、先人たちが農業や林業を営む中で形づくられてきた地域の宝物。その一つ一つを次代に残していくための活動も住民主体で行うなど、一人一人が「大好きな敷島自治区をより良くしていきたい」という思いを分かち合い、笑顔あふれるミライに向かって、新たなチャレンジを重ねています。

美しい田園風景と山並み
敷島自治区の宝物である、美しい田園風景と山並み。
定住促進に力を注ぎ、山村振興が進んでいます。

移住者

空き家の整備


総務大臣賞の受賞
「総務大臣賞」の受賞を市長に報告しました。

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