この人に、会いに。 Vol.03
輝きで、多くの人の 笑顔を照らす
花火職人・柴田学さん
柴田学(しばたまなぶ)さん
泉町在住。71歳。株式会社挙母煙火代表取締役。「子どもから大人まで、みんなが楽しめる花火作り」がモットー。
地道で繊細な作業に、 面白さが詰まっている
やっぱり、花火が好きなんだよね。
夏の夜空に大輪の花を咲かせ、あっという間に消えていくー。その一瞬の輝きに、思わず歓声があがる。そんな夏の風物詩である花火を、作り続ける職人がいます。
柴田学さんは16歳の頃、花火職人であった祖父の手伝いを始めたことをきっかけに、花火作りに興味を持つようになりました。18歳になり自動車部品の製造会社へ就職しましたが、やはり花火への思いを捨てきれず、平成元年に株式会社挙母煙火に入社。本格的に花火職人としての道を歩み始めました。
今日、柴田さんの作る花火は東海地方を中心に、多くの花火大会で観客の目を楽しませています。私たちの夏を彩ってくれる華やかな花火は、どのように作られているのでしょうか。「花火が打ち上がってから消えるまでは数秒ですが、作り上げるためにはたくさんの時間と労力がかかるんですよ。初めに、様々な薬品をふるいにかけて火薬を配合する作業で、花火の光る色や弾ける音の強弱を決める。その後、火薬を丁寧に混ぜ合わせ、天日干しでじっくりと乾かすことで、「星」と呼ばれる粒を作ります。星を「玉皮」に詰め、「割薬」という爆発材と組み合わせて密閉することで、ようやく一発の花火が完成します。」
火薬を扱うため、危険と隣り合わせの花火作り。柴田さんが考えるこの仕事の魅力とは。「自分の作った花火をたくさんの人に見ていただいて、歓声が聞こえた時に一番のやりがいを感じます。打ちあがる花火の色や形を計算して火薬を配合したり、一つの「星」を作るのに数か月を費やしたりと、地道で繊細な作業の中に面白さが詰まっている。やっぱり、花火が好きなんだよね。一日中作業する日もあるので体力的にきつく感じることも増えてきたけれど、これからも可能な限り続けていきたいですね。」
7月27日(日曜日)に開催予定の豊田おいでんまつり花火大会でも、柴田さんの花火が打ち上げられる予定。今年はどんな 輝きが見られるだろう。
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