化学物質

ページ番号1007716  更新日 2023年9月6日 印刷

身の回りにあるものをとおして、化学物質について学んでみよう!

化学物質ってなに?

画像:たくさんのものに囲まれたソファでくつろいでいるイラスト

身の回りのものは、その多くが化学物質かがくぶっしつでできていて、わたしたちは、化学物質の中でらしています。
わたしたちは、生活の中で、息をしたり、食べたり、飲んだり、いろいろなものを使ったりする中で、いろいろな化学物質を取り込むことになります。

化学物質のリスクってなに?

がいがないと思われている化学物質でも、ある量をえるとわたしたちに悪い影響えいきょうが出る可能性かのうせいが少なからずあります。逆に、害があると思われている化学物質でも、体に入らなければ、多くの場合悪い影響を心配する必要はありません。

画像:生きていくのに大事な塩も、たくさんとると…体を悪くします。強力な毒をもつフグも上手に毒を取り除いてしまえばおいしくたべられます。害の強さ、体に入る量、リスクの大きさの表

画像:「ポイント!」を指し示す葉っぱのイラスト 「リスクの大きさ」は、化学物質の「害の強さ」と「体に入る量」によって決まります。リスクって?悪いことの起こりやすさです。

どのようにして体に入るのでしょうか?

自動車から出た排気はいきガス、工場から出るけむり排水はいすい廃棄物はいきぶつ(ごみ)など、環境中かんきょうちゅうに出されます。また、わたしたち家庭からも生活排水せいかつはいすいやゴミ、ヘアスプレーなどのガスなど、いろいろな化学物質が環境中に出されます。これらは、食べ物や飲み物に入り、わたしたちは、いろいろな化学物質を取り込むことになります。

画像:化学物質が体に入るまでの流れのイラスト 自動車などの移動体からの排出、工場や事務所からの排出・廃棄、家庭からの排出・廃棄 環境(土、空気、川や海)に排出されます 食べ物などに入ります

では、豊田市内で排出された化学物質はどれくらいあるのでしょうか?

法律ほうりつというルールでは、豊田市内で化学物質を作ったり、使用したりして、環境中に排出する工場などは、その量を調べ、豊田市に報告ほうこくすることが決められています。現在、約500種類の化学物質が報告の対象となっています。例えば、トルエンという化学物質をみてみると、次のようになります。

画像:トルエンの大気への排出量のグラフ(平成13年から令和3年)詳細は、ページ内で説明しています


トルエンは、自動車の塗料とりょうの溶剤として多く使われていましたが、工場の努力により、トルエンを溶剤として使わずに水にけやすい塗料に代えたり、少ない塗料で広い範囲はんいを塗れるようにしたりするなど、減ってきています。トルエンは油を溶かす性質せいしつがあり、この他、家庭で使用する接着剤せっちゃくざいやニス、マニキュアなど、工場だけでなくいろいろなところで使われています。
報告が必要ない工場、家庭、車などからの排出量は、国が推計すいけいしており、これらを含めると、令和3年度の1年間に環境中に排出された約500種類の化学物質の排出量の合計値は、全国で約313,000トン、愛知県は約19,295トンでした。愛知県は全国第1位となっています。
どこから排出されているものが多いのでしょうか?工場や事務所などの事業者、家庭、車などの移動体によるものとの発生源別でみると、次のようになります。

愛知県内の環境中への排出量(令和3年度)

画像:愛知県内の環境中への排出量(令和3年度)の円グラフ 工場、農業、漁業などの事業者:76%、約14,600トン 家庭:13%、約2,600トン 車、電車、船、飛行機など:11%、約2,100トン 平成23年度化学物質の排出量・移動量の集計結果 経済産業省・環境省(平成25年2月)より
愛知県における化学物質の環境への排出量等(2021年度分)についてより

【愛知県の全国順位】

工場などの事業者:第1位

家庭:第1位

車などの移動するもの:第2位


このように、4分の3は事業者ですが、約10分の1は家庭となっています。わたしたちの家庭からも、たくさんの量の化学物質が環境中に排出されていることが分かります。また、右上の表記のように、それぞれでみても、愛知県は、全国的に化学物質の排出量が多い都道府県とどうふけんとなっています。
家庭からの排出量について、過去からの変化をみると、次のようになり、すこし減ってきています。

画像:家庭からの排出量(愛知県)のグラフ(平成13年から令和3年)


では、家庭でどんな化学物質が使われ、排出されているのでしょうか。化学物質の種類別では、次のようになります。

家庭から排出される化学物質の割合

画像:家庭から排出される化学物質の割合の円グラフ 台所用洗剤、洗濯用洗剤など:61% 衣類の防虫剤、トイレの消臭剤など:21% その他:18%
環境省ホームページ(PRTRインフォメーション広場)より

台所や洗濯せんたくに使っている洗剤からの化学物質が多く排出されています。
この他にも、わたしたちの身の回りには、いろいろな化学物質があります。わたしたちは、多くの化学物質を利用して生活しています。

わたしたちにできることは何だろう?

化学物質の使用や排出を減らすように、必要なものを必要な分だけ使いましょう。
使用上の注意を守り、捨てる時にはルールを守りましょう。
環境への影響(負荷ふか)の少ない製品を選びましょう。

調べてみよう!

画像:必勝鉢巻を巻いた葉っぱのイラスト 化学物質について調べるには…化学物質ファクトシート 環境省ホームページ http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet.html、調べるには…インターネットで調べてみる、図書館で調べてみる、市役所(環境保全課)の人に聞いてみる

  • どんな化学物質が使われているのかな?
    製品の品質表示ひんしつひょうじの成分を調べてみよう
  • その化学物質はどんな性質せいしつがあるのかな?
    便利な性質は?害のある性質は?
  • その化学物質をとりこむ可能性はどれくらいあるのかな?
    正しい使い方は?とりこむ量を減らすにはどうすればいいのかな?
  • 環境中に出される可能性はあるのかな?
    どのような使い方としたときに環境中に出されてしまうのかな?

製品の表示を見てみよう!

どんな化学物質が使われているのかがわかります。
正しい使い方や使う量がわかります。
注意事項ちゅういじこうや応急処置が書いてあるものもあります。
見るタイミングは、買うとき、使うとき、捨てるとき

画像:太田市長のイラスト 私たちにできることからはじめてみよう!

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