空気のよごれ(大気汚染)

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ページ番号1007714  更新日 2026年6月26日

大気が汚れると、私たち人や動物、植物などへも影響があります。私たちの身の回りにも、多くの汚染の原因が潜んでいます。

【動画】空気のよごれ(大気汚染(おせん)) サムネイル01

【動画】空気のよごれ(大気汚染(おせん)) サムネイル02

1 はじめに

ア.「大気」ってなに?

辞書を引くと、「大気(たいき)」とは「地球を取り巻いている気体(きたい)(空気(くうき))の層(そう)」とあります。大気は、地上から厚さ1,000キロまで存在して、宇宙(うちゅう)からの有害なX(えっくす)線(せん)や紫外線(しがいせん)を遮(さえぎ)る「バリア」の役割だけでなく、地表を一定の温度に保つ、「保温(ほおん)」の役割もあります。
わたしたちは、大気に守られて生きています。

画像:大気が取り巻いている地球のイラスト

イ.大気が汚れる原因は?

今からずっと昔、わたしたちの暮(く)らしが今ほど便利(べんり)ではなかった頃、地球上の大気(空気)はとてもきれいでした。
しかし、人が工場で製品(せいひん)を大量生産(たいりょうせいさん)したり、移動(いどう)の際に車に乗るようになったり、冷暖房(れいだんぼう)など日々の生活に電気を多く使ったりするようになると、大気を汚くする物質(ぶっしつ)(大気汚染物質(たいきおせんぶっしつ)といいます。)がだんだん増加しました。
わたしたちは暮らしの便利さや豊かさを手に入れましたが、その結果、きれいな大気を汚してしまうことになりました。

画像:大気がきれいな地球から大気が汚れた地球へと変化するイラスト

2 「大気汚染」による影響

それでは、この「大気汚染(たいきおせん)」は、わたしたちにどのような影響(えいきょう)があるのでしょうか。
大気汚染が深刻になると、わたしたち人や動物(どうぶつ)への影響はもちろん、植物(しょくぶつ)など自然への影響も発生してしまいます。

ア.人への影響は?

まず、人へはどのような影響があるのでしょうか。
わたしたち地上でくらす全ての生物は、「大気」の中で「呼吸(こきゅう)」をしています。呼吸をしなくては、生きていけません。
大気の中には、わたしたちが呼吸で必要な「酸素(さんそ)」のほか、物が燃(も)えた時に発生する、「硫黄酸化物(いおうさんかぶつ)」や「窒素酸化物(ちっそさんかぶつ)」などの「大気汚染物質(たいきおせんぶっしつ)」と呼ばれる、人体に有害(ゆうがい)な物質が含まれています。この大気汚染物質は、大量に人の体に取り込まれると、ぜんそくなど、人体に悪い影響を及ぼしてしまいます。

画像:硫黄酸化物、窒素酸化物など 工場、排気ガスのイラスト

画像:ぜんそくや、慢性気管支炎など 地球がせき込むイラスト

イ.自然などへの影響は?

大気汚染は植物などの自然環境(しぜんかんきょう)についても、影響を与えることがあります。
一時期大きな問題となったのは、「酸性雨(さんせいう)」です。この酸性雨の原因となっているのも、大気汚染物質です。
大気汚染物質が雨に溶けると、雨を「酸性(さんせい)」にしてしまいます。この酸性の雨のことを酸性雨といいます。酸性雨は、樹木を枯らせたり、湖に魚がすめなくなったり、銅像(どうぞう)がとけてしまったりすると言われています。

画像:酸性雨が降って、草や木が枯れたり、銅像が溶けたりするイラスト


  • 酸性雨が降ると…草や木が枯れたり、銅像が溶けたりします。

このように、大気汚染は、わたしたちが思っているよりもずっと深刻な影響を、わたしたちやわたしたちの住む生活環境に与えてしまうのです。

3 豊田市の状況

豊田市の大気はどうなっているのでしょうか。

ア.過去との比較

下の写真は1970年以前の豊田市内のある工場の写真です。当時は大気を汚さないようにするルールが現在ほどきびしくなかったため、工場からは多くの有害物質を含む黒い煙がモクモクと上がっていることもありました。

写真:1970年以前の豊田市内の工場
1970年以前の豊田市内の工場

日本では、1960年から1970年代の高度成長期(こうどせいちょうき)(経済が急激に発展した時期)には、特に工場がたくさん集まっていたところなどで大気汚染が大きな問題となり、「四日市ぜんそく」のように「公害(こうがい)」にまで発展したこともありました。
大気汚染が全国的に問題になり、1970年に大気を汚さないルール(法律(ほうりつ)や自治体(じちたい)の条例(じょうれい)など)が決められ、現在は、このように煙突(えんとつ)から黒い煙が出ていることは、ほとんどなくなりました。
実際に、豊田市内の大気中の硫黄酸化物や窒素酸化物の量が年々どのように変わってきているのかを比較してみると、1973年と比べて2024年は、硫黄酸化物(グラフでは二酸化硫黄)は約17分の1、窒素酸化物(グラフでは二酸化窒素)は約4分の1にまで減りました。

画像:豊田市の大気汚染物質の濃度の経年変化のグラフ(1973年から2024年)詳細はページ内で説明しています。

イ.豊田市と他市との比較

では、豊田市の大気の状態は、他の市と比べてどうなのでしょうか?
下のグラフは、豊田市と愛知県内で人口が密集している地域(名古屋市)の大気の状態を比べたものです。二酸化硫黄と二酸化窒素ともに、人口が密集している地域よりもきれいであることがわかります。

画像:名古屋市・豊田市の二酸化硫黄濃度の経年変化のグラフ(1973年から2024年)

画像:名古屋市・豊田市の二酸化窒素濃度の経年変化のグラフ(1973年から2024年)


このように、汚染物質の濃度が下がっているのは、行政がルールを作り、企業が努力してルールを守っていることや、自動車からの排出ガスが改善していることなどが大きくかかわっています。

4 大気を汚さない取り組み

大気を汚さないために、豊田市内ではどのような取り組みをおこなっているのか、ご紹介します。

取り組み事例1 環境調査

大気汚染物質常時監視調査

市内5ヶ所の大気測定局(たいきそくていきょく)で24時間365日、大気中の大気汚染物質濃度を測定しています。

画像・写真:豊田市内の大気測定局の地図 1北部局(加納町)可能小学校、2東部局(宝来町)東山体育センター、3中部局(三軒町)衣丘小学校、4南部局(竹元町)豊田工業高校、東部局(宝来町)の写真、測定局内部の写真(測定局内部には、多くの測定機器があります)、局内で測定確認している写真(測定結果を確認)


測定結果は、インターネット回線(かいせん)を利用して、直(ただ)ちに市役所に集められ、大気の状況に異常(いじょう)がないかを確認しています。
最近話題になっている、PM(ぴーえむ)2.5(かみの毛の太さの30分の1ほどのとても小さな粒子(りゅうし))は、お父さんやお母さん達の携帯電話へ電子メール(注釈)でお知らせしたりして、不必要(ふひつよう)な外出(がいしゅつ)を控(ひか)えたり、外で激(はげ)しい運動をしたりしないように注意を促(うなが)しています。

注釈: 緊急メールとよたへの登録は、以下のページをご覧ください。

この他にも、様々な調査を行い、豊田市の大気の状況を監視しています。

写真:有害大気汚染物質調査の様子
有害大気汚染物質調査の様子
写真:PM2.5成分分析調査の様子
PM2.5成分分析調査の様子

取り組み事例2 工場の煙突から出る排出ガスの測定

豊田市では、排出ガスが発生する焼却炉(しょうきゃくろ)、金属溶解炉(きんぞくようかいろ)、加熱炉(かねつろ)などを使っている工場を回り、設備(せつび)に問題がないか確認しています。 また、特に排出(はいしゅつ)ガスの量が多い設備に対しては、排出ガス中の大気汚染物質を測定し、基準を超えていないか検査(けんさ)しています。

写真:設備に問題がないか確認・検査している様子1

写真:設備に問題がないか確認・検査している様子2

取り組み事例3 渡刈クリーンセンター

渡刈クリーンセンターでは、豊田市内の家庭や会社などから出たゴミを燃やしています。
渡刈クリーンセンターでは、汚染物質を大気中に出さないようにするための装置を取り付けることにより、煙突から排出される汚染物質の量を、基準より非常に少なく抑えています。

写真:渡刈クリーンセンター(全景)
渡刈クリーンセンター(全景)
写真:排出ガス処理設備
排出ガス処理設備
写真:蒸気タービン発電機
蒸気タービン発電機

また、ごみを燃やした時の熱エネルギーを利用して、わたしたちの家で最大2,000軒分もの発電をしたり、お湯を沸かして 老人(ろうじん)福祉(ふくし)センター「豊寿園(ほうじゅえん)」へ送ったりしています。

5 わたしたちにできること

現在の大気環境は、多くの人の努力によって以前よりも改善されてきました。
しかし、現在経済が急速に発展している外国では大気汚染が問題となっている国もあります。日本でも光化学(こうかがく)オキシダント(大気汚染物質の一つ)などは、環境基準(かんきょうきじゅん)(人の健康(けんこう)を保護(ほご)するため維持(いじ)することが望ましい基準のこと)を超(こ)えているため、全国的に問題となっています。
わたしたちにも「できること」を一緒に考えてみましょう!

自家用車に乗ると…

どうなる?

画像:自動車から排気ガスが出るイラスト

汚染物質が出る

わたしたちにできること

画像:自転車に乗るイラスト

  • 近くの用事は車を使うのをやめよう
  • バスや電車などの公共交通機関を使おう
  • アイドリングをストップしよう

電化製品を付けっぱなしにする、エアコンを必要以上に使うと…

画像:テレビのイラスト

どうなる?

画像:火力発電所のイラスト

電気を作るために火力発電所で汚染物質が出る

わたしたちにできること

画像:エアコンのイラスト

  • こまめに電気を消したり、必要のないエアコンは切ったりして電気を大切に使おう(省エネ)

ごみを捨てる、食べ残しをすると…

画像:ごみ箱があふれているイラスト

どうなる?

画像:焼却工場のイラスト

焼却工場でごみを燃やすと汚染物質が出る

わたしたちにできること

画像:もえるごみ・もえないごみ・紙、資源ごみ、ペットボトルに分別するイラスト

  • ごみを分別したり、食べ残しを減らしたりして、燃やすごみを減らそう(省資源、リサイクル)
  • ごみになるようなものは受け取らないようにしよう

画像:太田市長が「他にできることはないかな?ご家族や友だちと一緒に考えてみよう!」と呼びかけるイラスト

このページに関するお問合せ

環境部 環境保全課
業務内容:公害諸法に基づく工場等の届出・規制指導、環境の常時監視、企業との環境保全協定に関すること
〒471-8501 
愛知県豊田市西町3-60 愛知県豊田市役所環境センター2階(とよたiマップの地図を表示 外部リンク)新しいウィンドウで開きます
電話番号:0565-34-6628 ファクス番号:0565-34-6684
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