水のよごれ(水質汚だく)
水は大切な資源です。私たちにできることを学んで、限りある資源を大切にしましょう!
1 水の循環(じゅんかん)と限り(かぎり)ある水
わたしたちは、川、湖、海など、さまざまな水と共に生きています。毎日の
わたしたちが生きていくのになくてはならない「水」はどこから来て、どこへいくのでしょうか?
みんなが使用している水は、どこから来てどこへ行くのか知っていますか?
海や川の水は、太陽からの熱で
わたしたちの家や工場から出る水は、川や海や地下をめぐりながら、時間をかけて少しずつきれいになります。
人だけではなく、あらゆる生き物は、十分な量のきれいな水、そして川、湖、海などが形作る
地球上にある水のほとんどは海水で、わたしたちが利用できる水は、地球上の水の0.01%です。
「0.01%」とは、地球上の水をお風呂1杯(200リットル)とすると、ペットボトルのキャップ3杯(20ミリリットル)程のわずかな量です。
このわずかな水を、世界中の人々が分け合って、利用しています。
豊田市は、
わたしたちは、水に恵まれた環境で
水も自然も大切にしないといけないよね!
2 水が汚れる理由
川、湖、海など、みんなが利用する水の場所のことを、「
公共用水域の汚れは、かつては工場からの

下記は、食品など生活排水をそのまま流した場合、コイやフナなどの魚がすめる水質にするには、どのくらいの水が必要となるか、汚れの程度を示したものです。(愛知県環境局調べ)
=浴槽1杯300リットル
みそ汁をそのまま流した場合
汚れぐあい(BOD)
1リットルにつき31,000ミリグラム
これだけ捨てたら
おわん1杯(200ミリリットル)
魚がすめるのに必要な水の量
浴槽約4.1杯(6,200倍)
牛乳をそのまま流した場合
汚れぐあい(BOD)
1リットルにつき120,000ミリグラム
これだけ捨てたら
コップ1杯(200ミリリットル)
魚がすめるのに必要な水の量
浴槽16杯(24,000倍)
ジュースをそのまま流した場合
汚れぐあい(BOD)
1リットルにつき110,000ミリグラム
これだけ捨てたら
コップ1杯(200ミリリットル)
魚がすめるのに必要な水の量
浴槽約15杯(22,000倍)
ほんの少し流してしまうだけで、大きな影響があるのです!
3 豊田市の河川水質の状況
豊田市は、矢作川や巴川をはじめとする市内を流れる河川について、1972年から

調査している項目の一つ、
水がどのように使えるかをあらわします
- BOD(1リットルにつき)1ミリグラム以下
- 水質は非常に良く、水道としても簡易な浄化操作で飲むことができます。
- BOD(1リットルにつき)5ミリグラム以下
- コイ、フナがすみ、工業用水に使用できます。
- BOD(1リットルにつき)10ミリグラム以下
- 日常の生活の中で不快に感じない限度です。
- BOD(1リットルにつき)20ミリグラム以下
- 魚は、すむことができません。
1リットルにつき1ミリグラムは、どのくらい?
- お風呂1杯(約200リットル)に、食塩を軽くひとつまみ(約0.2グラム)
- 学校のプールに、お米一合150グラム(180ミリリットルカップ)くらい。
プール:縦25メートル×横6コース(1メートル)×深さ1メートル
4 工場などから排出される水には、排水基準があります
どのようなきまりがあるの?
なぜ川の水質がきれいになってきているのでしょうか?
1960年から1970年代の
水質汚染が全国的に問題になり、1970年に水を汚さないルール(
どのようにきれいにしているの?
工場では、
工場の排水は、使った薬品や油で汚れているため、きちんと処理をしなければ、川や海が薬品や油で汚れ、悪臭などの

しかし、工場は、
排水処理の例
「凝集沈殿(ぎょうしゅうちんでん)」
薬品で、汚れを底にしずめます。

「加圧浮上(かあつふじょう)」
空気のあわで、汚れを水面に浮かします。
また、工場は、環境を守るため排水検査を行うなどしてチェックをしています。一部の工場では、排水を貯めた池に魚を飼って、川に流しても魚が死ぬことがないようなチェックも行っています。


豊田市は何をしているの?
豊田市は、工場の人に、排水処理施設を新しく作ったり、
また、実際に工場排水の状況をチェックして、工場の排水が基準を守っていることを確認、守っていないことが分かった場合は、


5 わたしたちに出来ることは?
調理くずや食べ物の残りは、水といっしょに流さないようにしましょう
- 料理は、全部食べる!
- お皿の汚れは、ふき取ってから、洗う。
- お米のとぎ汁を、苗木の栄養にする。
洗剤は、正しく計って使いましょう。
適量以上に洗剤を使っても、無駄になるばかりか、川や海を汚してしまいます。
- シャンプーは、適量を使う。
- 洗濯機には、洗剤の量をはかってから、入れる。
私達ひとりひとりが、川辺のゴミを拾う、捨てないようにしましょう。
- ゴミ拾いの活動に参加する。
- 川辺で遊んだときに、ゴミを捨てない。
豊田市では、将来を担う子どもたちに、できるだけ早い時期から環境への理解を深め、自然に環境にやさしい行動が身につけられるよう、小学4年生用の環境学習補助教材「わたしたちのくらしと環境」を作成しています。
水は、人間だけでなくすべての生物に欠くことのできないものです。
「豊田市民の誓い」には、「緑をはぐくみ、川を大切にして、豊かな自然を愛しましょう」というすばらしい誓いがあります。
大切な川や海の守っていくために、「何をしなければいけないのか」を考え、できることから行動していきましょう。
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