広報とよた2020年12月号 特集 豊田地域医療センター診療棟オープン

ページ番号1040820  更新日 2020年12月1日 印刷

~地域を幸せにする「コミュニティ・ホスピタル」を目指して~

24時間365日対応する救急医療機関として、市民の健康を支えてきた豊田地域医療センター。今号では、同センター内に新たにオープンする診療棟について詳しく紹介します。

豊田地域医療センター 外観

超高齢社会を見据え、診療棟を整備

昭和55年に市内の総合的医療施設としてオープンした豊田地域医療センター。
長年、救急医療や健診・検査などの役割を担ってきた同センターでは、急速な高齢化に伴う疾病構造の変化などに対応するため、平成30年度から施設を再整備してきました。
この度オープンする診療棟は、病床数増加による受入体制の強化はもちろんのこと、リハビリ機能が充実した施設にもなっています。
ICTなどの最新技術の導入や関係機関との連携強化によって、在宅療養をはじめとした医療方法の選択肢を増やし、病棟・外来・在宅を切れ目なくつなぎ、「地域」との関わりを大切にした「コミュニティ・ホスピタル」として、一人一人が自分らしく暮らせる地域社会の実現を目指します。

診療棟の概要

  • 所在地…西山町3-30-1
  • 開院日…12月7日(月曜日)
    (備考)ただし、7日(月曜日)午前6時~8日(火曜日)午後5 時は移転のため救急・一般外来診療を休止
  • 病床数…190床(再整備前は150床)
  • 構造…地上6階・地下1階(免震構造)

6階…療養病棟(50床)、5階…地域包括ケア病棟(50床)、4階…一般病棟(50床)、3階…回復期リハビリ病棟(40床)、2階…リハビリ室 リハビリ庭園(屋上庭園)、1階…外来 救急 放射線 内視鏡、地下1階…手術室 検査室 厨房

診療棟の特徴は?

(1)190床へ増床し受入体制を強化

パース 病室
病室イメージ

再整備前から40床増やし190床とすることで、より多くの患者を受け入れる体制を整えました。
病床は、車いすでも動きやすいよう広くし、市内を一望できる見晴らしの良い病室を多く用意。前向きな気持ちで療養生活を送ることができます。
また、看護業務の効率化につながる新たな機器を導入し、今まで以上に患者一人一人と向き合う時間を増やすとともに、病棟中央にスタッフステーションを設置することで、見守り体制も強化します。

(2)リハビリ体制を拡充

パース 屋上庭園
リハビリ庭園(屋上庭園)イメージ

広々としたリハビリ室と、屋外のリハビリ庭園(屋上庭園)により、患者の回復状況に合わせた効果的なリハビリが可能となります。
また、最先端のリハビリテーションロボット装置を使って、安全で効果的なリハビリを楽しみながら行うことができます。

(3)最新鋭の設備でさらに安全・安心な医療を提供

放射線の被ばくを従来より約7割抑えたCT装置(注釈)や、全身用X線骨密度測定装置など最新鋭の設備を導入することで、体への負担を減らし、安全・安心な医療を提供します。

(注釈)X線を使って身体の断面を撮影する装置

(4)シンプルで分かりやすい動線

パース メインエントランス
メインエントランスイメージ

メインエントランスから、受付や病棟へのエレベーターなど、目的の場所が良く見える配置となっています。
また、外来待合の周りに、診察室や処置室、検査室を集約することで、従来よりも患者の移動を減らし、救急時にも迅速な対応ができるようになります。


診療棟における外来診療については、一般患者と発熱患者の動線を分け、接触を最小限にするなど感染症対策を行いますので、安心してご来院ください。

豊田地域医療センターが目指す「コミュニティ・ホスピタル」

救急診療、健診検査、看護師養成の基本機能を確実に保持しながら、地域に根差した医療を提供する「コミュニティ・ホスピタル」を目指していくため、以下の5つに力をいれて取り組んでいきます。

(1)総合診療…お年寄りから子どもまで、利用シーン(入院・外来・在宅・救急)に応じて、切れ目のない医療を提供していきます。
(2)地域リハビリ…入院時はもちろん、日常生活に戻ってからも、本人に適した総合的なリハビリを提供していきます。
(3)健康づくり…健診によってフレイル(注釈)などを予防し、地域住民の健康寿命の延伸に寄与します。
(注釈)身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のこと
(4)人材育成…総合診療医、訪問看護師、訪問診療同行看護師、訪問セラピスト(リハビリ)など地域医療に携わる人材を育成していきます。
(5)地域づくり…病院祭や地域交流サロンの運営などを通して親しみやすい病院づくりを進めます。また、医師や看護師が地域の健康教室に積極的に参加し、連携を図っていきます。

地域に根差した医療機関を目指して

2040年に高齢化率が30%となる豊田市では、在宅療養の需要も急速に高まると予想されています。また、2025年度に自宅への訪問診療を必要とする人は、2016年度と比較して2.8倍も増加し、約2,200人になると推計されています。
こうした状況を踏まえ、豊田地域医療センターでは、診療棟などの再整備を進めるとともに、関係機関や地域と連携を強化することで、病棟・外来・在宅を切れ目なくつないでいきます。
そうすることで、地域の人々が、住み慣れた場所で、最後まで自分らしく暮らせる社会の実現を目指します。(豊田地域医療センター 院長 井野晶夫〈いの てるお〉さん)

今後の整備計画

診療棟のオープン後は、健診棟やコミュニティプラザ、外構を再整備します。これらによって、より地域に密着した医療サービスを提供します。

コミュニティプラザ(改修):旧西棟 コミュニティプラザ1階には、(仮称)地域リハイノベーションセンターを設置予定。先進技術を活用した自宅でのリハビリ仮想体験やフレイル予防・健診などを行います。2階には、地域医療研修センターを設置し、訪問看護師・療法士などの人材育成を行います。健診棟(改修):旧南棟 人間ドックなどを行う健診部門の機能を拡充します。

パース 外構
外構イメージ

診療棟のリハビリ室からリハビリ庭園(屋上庭園)、そして外構へとつながりを持たせます。外構には緑あふれる広場や遊歩道を設け、患者や来院者が安らげる空間とします。

今後のスケジュール

令和2年12月…診療棟オープン
令和3年6月…健診棟健診部門オープン(予定)
令和3年10月…健診棟管理部門オープン(予定)
令和3年11月…コミュニティプラザオープン(予定)
令和4年12月…外構完成

地域で暮らす皆さんの幸せのために!~関係者インタビュー~

地域住民の「幸せ」を支えていきたい

コロナ禍において、院内での面会などが制限される中、これまで以上に在宅診療へのニーズが顕在化してきています。「住み慣れた自宅で家族に見守られながら過ごしたい」という患者さんの思いに応えるため、訪問看護師や薬剤師などと連携して、在宅診療の取組を推進しています。在宅診療などを通じて、私たちが目指すものは、地域全体の「幸せ」づくりです。そのために地域と連携し、情報収集やPRを積極的に行うことで、病院に行くのが困難な人たちとも接点を作っていきたいと考えています。そうすることで、地域住民一人一人の「幸せ」に貢献していきます。(豊田地域医療センター 副院長 大杉泰弘〈おおすぎ やすひろ〉さん)

日常生活の質を高めるリハビリを目指して

リハビリと聞くと、悪くなった体の機能を運動によって回復させる印象があるかと思います。もちろん、そうした側面もありますが、最終的には患者さんが心身ともに社会参画できるところまで回復させることが真の意味でのリハビリだと考えます。そのためには、退院後も引き続き医師などがフォローしていく仕組みが必要です。私たちは、院内でのきめ細やかな指導はもちろん、退院後も最新のICT技術などを活用して、回復の経過を観察したり、自宅でのリハビリ方法についてアドバイスしたりと、患者さんの日常生活の質を高めるリハビリを追求していきます。(豊田地域医療センター リハビリテーション科 太田喜久夫〈おおた きくお〉さん)

地域医療の充実のため、さらなる連携を

豊田加茂医師会は、豊田市・みよし市の医師で構成されています。会員の多くは開業医であり、「地域のかかりつけ医」として医療を提供しています。豊田地域医療センターとは設立以来、密接に連携してきました。新たな診療棟のオープンにより、リハビリ機能が強化され、入院から在宅まで切れ目のない、質の高い医療の提供が可能になると期待しています。高齢化が進み、地域医療の重要性が一層高まる中、豊田地域医療センターとの連携を強化し、地域の皆さんが、健康で安心して暮らせるよう、さらなる医療サービスの充実に取り組んでいきます。(豊田加茂医師会 会長 渡邊真〈わたなべ まこと〉さん)

患者さんの不安を少しでも和らげたい

私は10年ほど前から豊田地域医療センターでボランティアを行っています。はじめの頃は来院される方の案内を行っていましたが、現在は理容師の資格を生かして入院患者さんの散髪を行っています。患者さんたちと接する中で感じたことは、みなさんそれぞれ少なからず不安を抱えて病院に来ているということです。そうした不安を少しでも和らげるため、患者さんとコミュニケーションを取りながら散髪を行っています。髪がスッキリすると、気分もスッキリします。患者さんから、「スッキリしたよ。ありがとう」と言ってもらえることが、私の一番の喜びです。(豊田地域医療センター ボランティア 松井かな江〈まつい かなえ〉さん)

問合せ

再整備事業に関すること / 地域包括ケア企画課(電話番号:0565-34-6787)
運営・診療に関すること / 豊田地域医療センター(電話番号:0565-34-3000)

ご意見をお聞かせください

質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?