広報とよた2020年11月号 特集 ICTを活用した学校教育「夢に向かって挑戦し、未来を切り拓く力を育む」

ページ番号1040384  更新日 2020年11月1日 印刷

世界的なICT化の進展は、日本の教育現場にも大きな変化をもたらしています。国は、令和の学びのスタンダードとして「GIGAスクール構想」を掲げ、子どもたちが情報化社会を生き抜くために必要な力を育てようとしています。国の方針を受け、豊田市の学校教育は今後どのように変わっていくのか?その現場を取材しました。

タブレット端末を使用して授業を受ける児童たち

(備考)ICT…Information and Communication Technologyの略語で、情報・通信に関する技術の総称
(備考)GIGAスクール構想…1人1台のタブレット端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、これまでの学校教育と組み合わせることで、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、その能力を最大限に引き出そうとする文部科学省の構想

学校教育のICT化とそのねらい

スマートフォンやタブレット端末が普及した現代では、職場や家庭など社会のあらゆる場面でICTの活用が進んでいます。
その流れは、教育現場でも同様です。国は令和元年度・2年度の補正予算に、教育現場のICT化にかかる経費を盛り込みました。これを受け、市では、令和3年2月までに市内全ての公立小・中・特別支援学校に学習用タブレット端末を整備することとしました。
情報があふれる現代において、子どもたちは、必要な情報を自ら選び取り、その情報をうまく活用していく力を養う必要があります。
そのために、学校教育にICTを取り入れ、子どもたちが情報化社会の中で夢に向かって挑戦し、未来を切り拓いていく力を育みます。

公立小・中・特別支援学校に整備するタブレット端末

iPad

Apple社製iPadを導入。
インターネットにアクセスすることができ、様々なアプリを使用して学習をサポートします。また、子どもたちが有害なサイトを閲覧できないよう、情報セキュリティ対策を講じています。

ICT化で得られる効果

従来の授業内容にICTをうまく組み合わせることで、様々な効果が得られます。

効果(1):授業への理解が深まる

例えば、図形などの問題を解く際、タブレット端末で図形を動かすことで、立体的な理解が深まります。また、映像も視聴できるため、歴史の流れを理解する際などにも役立ちます。

効果(2):課題解決力や表現力が育まれる

タブレット端末により、互いの考えを視覚的に共有でき、簡単に比較できるため、皆で課題解決の方法を考える際に役立ちます。また、図やイラストなどを用いて発表もできるため、子どもたちの表現力を高める効果も期待できます。

効果(3):一人一人の学びを最適化できる

ドリル学習などを自分のペースで進められるとともに、先生が子どもたち一人一人の習熟度を効率的に把握できるため、よりきめ細かな学習サポートを行うことができます。

効果(4):先生たちの負担軽減が図れる

ICTを活用し、先生たちの多忙な校務を効率化することで、本質的な教育に一層時間を使うことができるようになります。

変えること、変えてはいけないこと

ICTを導入することで、子どもたちの学習をより効率的に進めることができます。また、学習方法の幅が広がるため、新型コロナウイルス感染症などにより臨時休校となった場合でも、子どもたちの学びを支援することができます。
一方で、ICTは、あくまでも子どもたちの学びをサポートする手段の一つに過ぎません。
「人間としての力」などを培っていくためには、これまでと同様、先生や友だちとのコミュニケーションが重要ですし、読み書きなどの基礎的な学びについても、学習方法は変わりません。
時代が変化する中で、子どもたちに求められる能力も変化しますが、変わらないこともたくさんあります。
これまでの学校教育とICTを活用した学びが融合することで新たな学びを創造することができます。これにより、子どもたち一人一人が自分らしく輝ける社会の実現を目指します。(教育センター 指導主事 大村斎人)

ICTを活用して、こんな授業を行っています!

市内全ての小・中・特別支援学校にタブレット端末を整備するにあたり、市では事前にモデル校を選定し、授業での有効な活用方法を検証しています。具体的にどのような授業が行われているのか、モデル校である元城小学校と旭中学校の事例を見ていきましょう。

タブレット端末を使って自己紹介シートを作成 ~元城小学校~

<授業内容>総合的な学習(3年生)

元城小学校では、総合的な学習の一環で毎年追分小学校の児童たちと交流しています。この授業では、より深い交流につながるよう、タブレット端末を使って追分小学校の児童たちに自己紹介するためのシートを作成します。

モニターを使った授業

(1)はじめに先生が授業の目的を伝え、モニターを使って自己紹介シートの作成方法を児童たちに説明します。


タブレット端末に入力

(2)児童たちはモニターを参考にして、タブレット端末に「名前」、「誕生日」、「好きなもの」を入力していきます。


タブレット端末のカメラ機能で撮影

(3)「名前」などを入力したら、タブレット端末のカメラ機能を使って顔写真を撮影し、シートに添付します。


タブレット端末で背景の色を変更

(4)仕上げに絵文字を付けたり、背景の色を変えたりして完成!この自己紹介カードをもとに交流事業を行います。

基礎的な学習にもICTを活用しています!

タブレット端末で計算をする

算数や生活の授業で使っています。子どもたちは楽しみながら集中して授業に臨めていますし、教員も各児童のつまづきなどを発見しやすいため、効果的な授業ができています。(2年生教諭 遠藤あおいさん)

児童の声

  • ノート代わりにも使えて便利でとても楽しいです。(2年生児童)
  • タブレット端末を使って発表する授業は、大人になってからも役立つと思うので良いと思います。(5年生児童)

教科の学習でICTを活用~旭中学校~

<授業内容>英語(1年生)

自由に文章を考え、英語でスピーチします。

スピーチする様子

(1)二人一組で互いにスピーチを行います。その様子をタブレット端末で撮影。自分の発音などを見返します。


タブレット端末で評価をフィードバック

(2)全員のスピーチを確認し、★マークで評価したり、良かった点や改善点などを書き込んだりして、フィードバックします。限られた時間の中で効率的に全員のスピーチ内容を確認できるとともに、これらは全て記録として残るため、自分で見返して復習などに役立てることができます。


自分のスピーチを繰り返し視聴できるので、発音などを改善するのに効果的です。今後はタブレット端末を使って海外の学校などと交流できれば良いなと考えています。(英語教諭 近藤麻沙美さん)

<授業内容>数学(2年生)

デジタルと紙を併用し、図形の「証明」を行います。

デジタル教科書

(1)黒板代わりにデジタル教科書を活用。板書の時間が短縮されるため、より演習の時間を長く確保できます。


デジタル教科書と教科書の併用

(2)生徒たちにとっても、教科書の内容がそのまま前に映し出されるため、教科書のどの部分を学習しているかが一目瞭然で分かります。一方で、実際の演習では、紙の教科書やノートなどに鉛筆で書き込んでいきます。問題文をじっくりと読み、式などを書いていく際には、紙の方が適しているからです。


タブレット端末の強みは、図形などが視覚的に理解しやすくなるという点です。紙の教科書とうまく併用して、より分かりやすい授業にしていきたいと思います。(数学教諭 宗像克教さん)

生徒の声

  • 全員のスピーチの様子がすぐに見られるので便利だし、すごく参考になります。(1年生生徒)
  • 図形の問題を理解するのにとても役立っています。(2年生生徒)

ご意見をお聞かせください

質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問合せ

教育センター
〒470-0344
愛知県豊田市保見町西古城92(教職員会館内)(とよたiマップの地図を表示 外部リンク)新しいウィンドウで開きます
電話番号:0565-48-2051 ファクス番号:0565-48-8251