2021年6月30日(水曜日)市長記者会見

ページ番号1044504  更新日 2022年4月20日 印刷

6月30日 市長記者会見の様子

1.時間
午後1時30分~2時45分
2.場所
南52会議室
3.内容
コロナフレイル予防の推進に向けた大規模SIB事業を実施「ずっと元気!プロジェクト」の開始について

配布資料

市長説明

本日、臨時の記者会見を開かせていただきました。お集まりいただきありがとうございます。

現在進めているソーシャル・インパクト・ボンドにつきまして、これまでの経緯について少しお話をさせていただきます。令和2年2月17日、1年くらい前になりますが、ドリームインキュベータさんとソーシャル・インパクト・ボンドの研究に関する覚書を締結しています。ここが今回のプロジェクトのスタートになります。それ以後、ドリームインキュベータさんと様々な議論を進めていく中で、概ねの方向性が見えてまいりましたので、今年の1月5日の市長記者会見の中で、ソーシャル・インパクト・ボンドの取組を進めるということを公表させていただきました。今回はソーシャル・インパクト・ボンドということで、民間からの寄付金が鍵になりますが、令和3年2月10日及び12日の2日にわたって、三菱東京UFJ銀行ほか数社から総額5億円の寄付をいただいております。これで原資が確定しましたので話を進めてきましたが、この取組は5億円という原資を上手く回していく必要がありますので、ドリームインキュベータさんが合同会社Next Riseソーシャルインパクト推進機構を新たに設立されました。これが令和3年3月11日です。この推進機構が中心になって、具体的な中身を詰めていき、令和3年4月7日に豊田市と推進機構とで委託契約を正式に締結しました。それで今日に至っています。

まず、プロジェクトの背景です。
豊田市が従前から課題にしております2025年問題、団塊の世代の皆さんが後期高齢者になるのが2025年で、これは全国的な傾向ですが、豊田市としても大きな課題として捉えています。2025年問題に伴う急速な高齢化ということで、このことは新型コロナウイルスの前から問題意識をもっています。それに加えて今回の新型コロナウイルスで、特に高齢者の皆さんの外出自粛をかなり徹底した結果、コミュニケーション不足による精神的な課題、自粛生活の長期化に伴う体力の衰え、こういったことが新たに課題としてあがってきました。こうしたことによって、介護リスクの増大・急上昇ということが従前よりもさらに深刻化し、介護予防に早急に取り組む必要性があるという認識のもとで、狙いとして2点、趣味や運動、就労などにより、高齢者の方の“社会参画機会・社会活動量”の増加を図ることで、介護リスクの低減を図り、人との様々なつながりを得ることができる、加えて、“生きがい”や“楽しみ”を得ることで、本市においてより「幸せ」を感じられる暮らしの実現を目指す、ということを整理してきました。

プロジェクトのポイントです。3点整理しています。
1点目は、全国初の大規模なSIB事業ということで、この5億円規模というのは全国的にみても稀なケースです。他の自治体で3.5億円というような規模のものはありますが、介護予防という切り口で5億円という規模は、豊田市が初めてとなります。
2点目は、コロナ禍での心と身体の衰えを予防ということで、最近ですとコロナフレイル、フレイルというのは心や身体の衰えを意味しますが、コロナフレイルの予防という言い方をしながらコロナフレイルという語句の定着も同時に図っていきたいと思っています。
3点目は、体力測定から趣味・交流まで様々なプログラムを選択可能としました。こういう介護予防という話で一般的にイメージされるのは、体力を付ける、あるいは運動をするというものだと思いますが、心の問題や身体の問題などトータルで捉えたときに、必ずしも体力だけの問題ではなくて、より範囲を広げて趣味や交流、そういったことにまで間口を広げることによって、1人でも多くの皆さんが活動に参加し、自分に合った心や身体の健康を取り戻す取組につなげていきたいと考えています。

先ほどお話した3つのポイントについて、もう少し詳しくお話したいと思います。
全国初の大規模SIBの取組については、事業期間が5年間、この7月から2026年6月まで。事業規模は最大で5億円で成果報酬型の制度設計。参加者は年間5,000人ですので、5年間で延べ25,000人を予定しています。
2点目のコロナフレイルの予防ですが、コロナ禍でスタートする取組ですので、コロナ禍でも安心して参加できる仕組みとして、オンラインを活用したプログラムの提供を徹底していきたいと思います。3密を回避することによって、安心して参画できる仕組みをしっかりつくっていきます。
3点目の体力測定から趣味や交流まで様々なプログラムの提供については、様々な選択肢を提示するため、事業期間中には30以上のプログラムを展開する予定です。運動だけに留まらない、エンタメ・就労・趣味など幅広くご用意する予定です。また、今回は様々な事業者に参画いただいています。こうした事業者の挑戦、コロナフレイルに向けて、自分たちの事業がいかに有効かということを考えていただくなど、今回のプロジェクトを通じて事業者の挑戦を後押したいと思っています。これが新しいビジネスチャンスのきっかけになることも今回のプロジェクトの狙いの1つだと考えています。

プロジェクトの目標です。
延べ25,000人の参加者の獲得ということで、プロジェクトへの参加を機により幸せを感じられる、この幸せというのは抽象的で、人によって幸福感は違いますので、これがまさに取組の多様性につながると思います。数値目標、KPIとしては介護保険給付費10億円の削減を設定しています。5年間で10億円の削減を目指します。また、2025年問題やコロナフレイルというのは、決して豊田市だけの課題ではありません。全国共通の課題ですので、豊田市での成果を全国へ横展開することも視野に取組を進めていきたいと思います。

プログラム体験会のお知らせです。
7月からスタートを切りますが、市民の皆さんからするとイメージしづらい部分もあるかと思います。そこで、8月10日火曜日にスカイホール豊田で体験会を開催するため、準備を進めています。

私からは以上です。
 

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