2020年8月28日(金曜日)市長記者会見
- 1.時間
- 午前11時~11時50分
- 2.場所
- 南51会議室
- 3.内容
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- 新型コロナウイルス感染症に関する動向
- 災害時の3密防止に向けた臨時避難所の設置
- アフターコロナ期に向けた「山村地域在住職員」の採用
- 民間活力を導入した鞍ケ池公園のリニューアル
配布資料
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災害時の3密防止に向けた臨時避難所の設置 報道発表資料 (PDF 461.2KB)
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アフターコロナ期に向けた「山村地域在住職員」の採用 報道発表資料 (PDF 174.0KB)
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民間活力を導入した鞍ケ池公園のリニューアル 報道発表資料 (PDF 592.3KB)
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民間活力を導入した鞍ケ池公園のリニューアル 全体配置図 (PDF 813.5KB)
市長説明
おはようございます。
冒頭新型コロナウイルスの関係ですが、なかなか落ち着かない状況が続いています。そのあたりも含めて最初に説明させていただきます。
少し細かいですので、傾向だけご覧いただきたいと思います。
最初に帰国者・接触者相談センターへの相談件数ですが、豊田市では第1波、第2波という言い方をしていますが、第1波が3月2日の1例目から6月2日の9例目まで。第2波が7月14日以降です。第1波、第2波というのはいろいろと言い方がありますが、豊田市ではそういう言い方をしておりますので、ご理解ください。
特徴的なのは、帰国者・接触者相談センターへの相談件数は、第1波より第2波の方が件数が極端に増えているという状況です。
それに対して、電話相談窓口への相談件数は、第1波の方が多くなっている状況です。
これは推測ですが、第1波のときは新型コロナに対しての情報が不確かで、多くの市民のみなさまが不安に感じられて、電話相談窓口に相談されたケースが多かった。それに対して第2波の時期になりますと、ある程度情報が整理されてきましたので、電話相談窓口に相談されたケースが少なかったのではないかと考えられます。
検査実施件数ですが、第2波が極端に増えているという状況になっています。これは、6月末あたりから濃厚接触者については積極的にPCR検査をするようにと、国から指示のようなものが出まして、そういう背景があって第2波のPCR検査が増えているという状況です。
あと、感染者数の推移ですが、最近になって若干落ち着いてきたかと思っていましたが、ここにきて少し荒い動きになってきました。傾向としては、8月1日の13件がピークで、いろんな動きをしているということです。感染者が右肩上がりに増えましたので、8月1日をとらえて緊急メッセージを出したという経緯です。
感染者の症状と入院者数の推移ですが、こちらは8月6日の76名をピークに徐々に減ってきて、最近になって少し増えているという状況です。ちなみに8月27日現在では、これまでの累積の感染者数は178名です。このうち治療が完了してみえる方は160名、入院中が18名で、すべて軽症・中等症で、重症は0です。18名のうち、病院に入院してみえる方が12名、宿泊療養が3名、入院予定が3名となっています。
感染者の年代別の内訳ですが、10代から30代の若い世代で約61%、40、50代が27%、感染すると重症化が心配されている60代以上は約10%。そういう内訳になっています。
これまでいろんなご質問やご要望を市民のみなさまからいただいています。その主なもの3点について、ご説明したいと思います。
1点目は「PCR検査はどうしたら受診できるか」という質問です。
どうしても一般的なテレビや新聞で東京、大阪などでPCR検査が受けにくいという情報が出ていますので、その点を心配されてのご質問かと思います。豊田市では、PCR検査は、医師から検査が必要であると診断された方が対象です。ですので、医師からPCR検査の必要がないと診断されれば検査の対象とはしていません。もう一つのルートは、帰国者・接触者相談センターに電話してください。センターに電話された場合は、必要に応じて帰国者・接触者外来を紹介します。そこでの医師の診断結果を踏まえ、検査の要否を判断することになります。なお、豊田市では、4か所の帰国者・接触者外来に加え、8月13日にPCR検査所を新設し、万全な体制を整えています。
次に、「感染者の居住地や感染経路を公表してほしい」という質問です。
感染者の居住地は個人情報保護のため、公表はしていません。例外として公表した事例の1点目は東山小学校です。小学校については、休校や学年休校という対応をしてまいりますので、地域の皆さんに承知しておいていただいた方がいいだろうという判断です。
それと、企業・事業所については、企業・事業所側が自ら公表された場合は、後追いになりますが、豊田市として公表しています。企業や飲食店のようなところが公表しないのであれば、個人情報保護の観点から公表はしていません。そもそも感染経路については、断定することが難しい状況にあります。行動履歴を十分に把握できるかというと不確かな部分も多いため、公表していません。また、市では、感染者全ての濃厚接触者の把握に努めており、濃厚接触者全員にPCR検査を受けていただいています。
3つ目の「感染者の入院病床等は確保できているか」という質問ですが、感染者のボリュームですとか、いろいろな状況によって判断が変わってきますので、あくまで今時点ということですが、県内に病院以外の宿泊施設、具体的には東浦の施設や東横インといった宿泊施設が確保できたこともあり、現段階では、病院または宿泊施設における収容調整に問題がある状況には至っていないと思っています。ですので、市民のみなさまからこういった質問をいただいた際は、ご安心くださいとお答えしています。
予定している報道発表資料について、順次説明させていただきます。
それでは最初に、「災害時の3密防止に向けた臨時避難所の設置について」です。
今後台風シーズンを迎えるにあたり、避難所における「3密防止対策」は従前から大きな課題となっています。
そこで本市では、災害時における避難所を増やすことで「3密の防止」につなげることを狙いとして、資料に掲げる市内9つの県立高等学校と、豊田ホテル旅館組合にご協力をいただき、臨時避難所を開設する運びとなりました。
いずれも開設期間は、令和2年9月1日から令和3年3月31日までとなります。期間につきましては、あくまで新型コロナの臨時対応で、令和3年4月1日以降は通常の避難所体制で十分だろうと今のところは判断しています。ただし、今後のコロナの状況によっては、来年4月1日以降も引き続き相手方と交渉するということは十分にありうると思っています。
県立高等学校については、体育館などの施設をお借りして、既存の指定避難所と同等な機能を整えました。これにより、避難者の分散が期待され、3密防止はもとより、避難者によっては避難所が近くなるというメリットも生まれます。
豊田ホテル旅館組合については、加盟施設のうち、一部の施設から協力をいただきます。具体的には、豊田ホテル旅館組合の会員が25ありますが、そのうちの10の会員にご協力いただきます。こちらについては、利用者を限定し、新型コロナウイルス感染症感染者の濃厚接触者のうちPCR検査の陰性者の避難所とします。
災害時には、本市が、豊田ホテル旅館組合と濃厚接触者との間に入り、施設利用の調整をします。なお、協力いただける施設名については、組合の意向もあり、公表はいたしません。
この場をお借りして、協力をいただける県立高校及び豊田ホテル旅館組合には、深く感謝いたします。
ちなみに、豊野高校、松平高校、猿投農林高校は、地域性を考慮して、これまで既に避難所として指定させていただいております。
続いて、豊田市ならではの新たなライフスタイルの提案・提供ということで、「アフターコロナ期に向けた「山村地域在住職員」の募集について」です。
今回の新型コロナウイルスを通じて、様々なライフスタイルの問いかけのようなものがあったように思います。とりわけ、中山間地での暮らしに対する注目度は高まっている
と感じています。というのも、豊田市の空き家情報バンクに関する問い合わせ件数は昨年度と比べて増えていますし、あるいは空き家情報についてのホームページのアクセス数も昨年度に比べて増えているという状況です。
今回の取組は、採用時から山村地域、具体的には旭、足助、稲武、小原、下山の5地区に居住することを前提に「山村地域在住職員」を採用することとします。
このことで、アフターコロナ期に向けた新たなライフスタイルとして、本市の地域資源を生かした「働き方」や「暮らし方」を市内外に幅広く提案・提供します。
想定する新たなライフスタイルは3点です。
1点目は、豊かな自然とともにある「居心地のよさ」を重視するライフスタイル。2点目は、自分らしく、家族らしく「おうち時間」を大切にするライフスタイル。3点目が、リモートトークなど「デジタル」でつながるライフスタイル。こういったライフスタイルが豊田市で実現するという提案、そういう効果を含めて、今回職員採用していこうと思います。
なお、採用された方については、最初の配属先として山村地域の支所を想定しています。
山村地域に居住・勤務することを通して、自らのライフスタイルを楽しみ、地域の皆さんとの信頼関係を構築するとともに、地域課題を的確に把握し、当事者意識を持って地域づくりに尽力していただきたい。そのことを強く期待しています。
受験資格については、「59歳以下であれば受験可能」としました。学歴・職歴も不問としました。就職氷河期世代の方はかつて苦労されて、今様々な思いで暮らしてみえると思いますが、その方たちも受験が可能ですので、ぜひ応募いただきたいと思います。
試験の詳細を掲載した募集要項等は、10月1日から人事課窓口等で配布します。多くの方の受験を期待しています。
3点目、新たにキャンプフィールドやカフェをオープンということで、「民間活力を導入した鞍ケ池公園のリニューアルについて」です。
鞍ケ池公園をこのたびリニューアルすることとなりました。この公園は、昭和40年に本市が開設した公園で、最近では、東海環状自動車道が整備されたこともあり、市内外から年間約130万人が訪れる人気観光施設となっています。特徴である豊かな自然と既存の人気施設を生かしつつ、新たな魅力を創出することで、更なる利用者の増加を目指すため、民間の活力を導入した整備・運営を行っていきます。
まず、整備の概要ですが、工事期間は令和2年10月から令和3年3月までの予定で、オープンは令和3年4月以降のできるだけ早い時期を目指していきます。新型コロナの影響で事業期間が見通しづらい状況ではありますが、できるかぎりスムーズな対応をしていきたいと思います。
整備費用は5億9,400万円。事業者は公募により「鞍ヶ池公園ミライプロジェクト共同企業体」に決まっています。
整備の具体的な内容について、モニターを使って説明します。
大きくは3つに分かれます。レストラン・ストア棟やトレーラーハウスなどを備えた「キャンプフィールド」を整備します。鞍ケ池ハイウェイオアシスの駐車場のところ、一番の高台のところにキャンプフィールドを整備する予定です。また、利用者がくつろげる「カフェ」を池のそばに設置する予定です。「サービスセンター」を植物園の横に置く予定です。
キャンプフィールドについては、鞍ヶ池サービスエリアに近い高台に「レストラン・ストア棟」を、若草山などに宿泊施設となる「トレーラーハウス」を設置します。ここの運営は、日本でも有数なアウトドアメーカーであるスノーピークに担当していただきます。この場所は単に宿泊、飲食だけでなく、最近ワーケーションという言い方もされておりますけど、こうしたワーケーションなどの新しい生活スタイルが体感できる空間としても期待しています。ワーケーションについての具体的な詰めはこれからです。
カフェは企業体が設置します。出店はスターバックスコーヒーが予定されています。池の景色や湖畔を散策しながら楽しむことができるカフェを目指します。
サービスセンターは、管理事務所と案内所の機能を有した施設です。公園の中心部に設置することで、利用者の利便性の向上を図ります。
なお、カフェとサービスセンターの整備にあたっては、本市初となるP(パーク)-PFI、日本語で言うと、公募設置管理制度を導入しています。この制度は、都市公園において、飲食店や売店などといった施設の設置または管理を行う民間事業者を、公募により選定するもので、公園の魅力や利用者サービスの向上を図ることができ、本市の負担軽減にもつながるといった効果があります。ちなみに、設置に係る費用ですが、カフェについては100%企業体が負担、また、サービスセンターについては管理事務所の機能も併設するため11%を企業体が負担することになっています。
以上が整備内容です。
なお、「キャンプフィールドの財産取得」及び「指定管理者の指定」については、本日説明する9月市議会定例会の議案に含まれています。議会での議決を経て、本格的に事業に着手していきます。
私からは以上です。
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