2020年7月21日(火曜日)市長記者会見

ページ番号1039109  更新日 2022年4月20日 印刷

1.時間
午前11時~11時40分
2.場所
南51会議室
3.内容
  • 新型コロナウイルス感染症に関する支援策の進捗状況
  • ものづくりミライ塾事業で「新たな水素ガスの製造方法」を発明
  • ブラックアウト(停電)における住宅避難体験(ミラノのフツーをつくろうプロジェクト)

配布資料

市長説明

冒頭、「新型コロナウイルス感染症に関する支援策の進捗状況」の説明に入る前に、市内における感染状況について、ご説明申し上げます。

昨日、第30回豊田市新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました。この会議は、昨日3人の新型コロナウイルスの陽性患者が発生しましたので、それを受けて急遽開催したものです。その会議の中で警戒レベルを3に引き上げるという判断をしました。16例目、17例目、18例目となります。この1週間でみると、9人の感染者が発生しています。4人につきましては、感染経路が同一、いわゆる家族であり、その4人を超えて二次感染していることはなかったため、4人を1人相当とみなして判断しました。今回3人加わったことで、警戒レベルを「3」に引き上げ、注意喚起を強化してまいります。
具体的にはホームページやSNSなどを通じて市民、事業者の皆さんへ新しい生活様式としての手指消毒、マスク着用、換気、ソーシャルディスタンス、3つの密の回避などについて改めて徹底していただくよう啓発に努めてまいります。
なお、今回これに伴って自粛という表現はしておりません。その理由ですけれども、これまでの感染者の分析をしてみますと、感染経路がほぼ特定できる方がほとんどです。1例、2例例外はありますが、ほとんど感染経路が特定できているということと、今のところ濃厚接触者の中に感染した人が見受けられない。ただし、これは今後どうなるか分かりませんので不確定ですが、いずれにしましても、感染経路が特定できていて、なおかつきちんとした対応もしておりますので、その意味で件数自体は増えておりますけれども、このことをもって自粛という判断はすべきではないだろうというそんな議論を昨日の本部会議の中でして、そういう結論に至っております。
ちなみに、このガイドラインですが、6月5日に豊田市として独自に設定をしたものです。このガイドラインを設定した時にもこの記者会見の場で申し上げましたが、エビデンスがあってこのガイドラインを設けているわけではありません。あくまで我々のこれまでの経験を通した肌感覚で積み上げたものですので、内容について6月5日現在では内容について確たるものがあるわけではありませんでしたので、その意味で実際の運用は、その都度その状況に応じて本部会議の中で議論していけばいいというそんな判断を当時もしていました。そのような経緯の中での判断だとお取りいただきたいと思います。

それでは用意してあります、1点目の報道発表資料「支援策の進捗状況」についてご説明申し上げます。
これにつきましては、この記者会見では前回の6月5日で、当時の状況を説明しておりますけれども、その後いろんな状況に変わっておりますので、今日この時点を捉えて改めて情報提供させていただきます。
まず相談センターの相談状況と各種支援金・補助金等の申請状況についてのご報告です。資料の1番目の生活支援相談センターについてですが、これについては6月の末に閉鎖し、関係業務を福祉総合相談課に引き継いでおります。相談件数につきましては電話相談・窓口相談を合わせ5,362件です。主な相談内容につきましては資料に記載の通りです。
続いて、特別定額給付金ですが、7月20日現在で172,478世帯に給付済みです。これを少し詳しく申し上げますが、対象世帯数は183,805世帯です。このうち申請世帯数は、174,477世帯です。ですので、対象世帯のうちの94.9%が申請済みになっております。それに対しまして給付世帯数が172,478世帯です。申請された方に対する給付済みの割合は98.9%。それに対して、対象者に対しては93.8%という状況です。ですので、まだ申請をされてみえない世帯もかなり残っておりますので、今月末には改めて申請を促す通知を出す予定でおります。
少し飛んで2番目の事業者支援相談センターですけれども、これは7月20日現在の相談件数が電話相談・窓口相談を合わせて2,957件になっております。この事業者相談センターは7月末をもって閉鎖し、業務は商業観光課に引き継ぐ予定となっております。この生活支援総合相談センター、事業者支援相談センターいずれも相談件数は減少しておりますので、規模を縮小して対応してまいります。
続いて、裏面の中小企業事業者等支援金ですけれども、これは豊田市独自の制度です。7月20日現在で3,065件の申請を受け付け、1億3,480万円の支援金を交付しております。引き続き、この制度の活用につきましては PR に努めていきます。その他の補助金等の状況については資料に記載の通りとなっております。

次に、「豊田市が初となる特許権を取得、ものづくりミライ塾事業で新たな水素ガスの製造方法を発明」という2件目の資料についてです。
この件につきまして、今日は特許を取得したという情報提供に止めさせていただこうと思います。今日この場に開発をした人たち、あるいは指導員の人たちに来てもらえれば良かったですが、ちょっと日程が合わなかったものですから、変則ですけれども7月30日の午後2時15分から2時45分に名目上は私に対しての活動報告会にはなっておりますけれども、是非この場を取材していただければと思います。一般の方はお入りにならない、私に対する報告会ではありますが、その場で具体的な中身については取材をしていただければと思います。
ちなみに、このものづくりミライ塾は、名誉市民である豊田英二氏のご遺族からの寄附金を活用し、平成27年度から事業を展開しています。市内の若手技術者を育成するという目的で取組を進めています。また、平成29年度からは、新たに開設した、ものづくり創造拠点SENTANに活動拠点を移し、事業の拡大に努めているところです。
今回の新たな水素ガスの製造方法は、この塾生らが発明したもので、令和2年6月17日付で、特許権を取得しました。特許証はこちらになります。特許証には、開発した方の名前が書かれています。
ちなみに、30日のときには、特許証のレプリカを作成して、開発をした人たちにお渡しする予定です。
なお、自治体が特許権を取得するというのは、三河地域では初となります。愛知県の中では、稲沢市、名古屋市が過去に取得されていますので、愛知県では3例目、西三河では初ということになります。
発明したのは、資料にもありますけれども、このものづくりミライ塾の第1期の水素チームの塾生8人とその指導者で、家庭用水素発生発電装置の開発を進める中で新たな水素ガスの製造方法を発明したというものです。
特許のポイントですけれども、電源を利用せずにマグネシウム、水、複数のカルボン酸系化合物を反応させることで、水素ガスを安全に発生させることができるという点でございます。私はこれ以上説明ができません。30日現場でぜひ塾生から直接お話を聞いていただければと思います。
今後の展開ですが、ものづくりミライ塾事業の成果物、今回の特許権、発明に利用した機器等について、広く活用していただける企業等を募集して製品化を目指していきたいと考えております。募集につきましては、SENTANのホームページや自社製品を広く紹介するイベントなどを通じて行ってまいります。是非7月30日午後2時15分から取材をお願いしたいと思います。

最後の項目、「SDGs×(かける)新しい生活様式 ミライのフツーをつくろうプロジェクト ブロックアウトにおける在宅避難体験を始めます」という項目についてです。ちょっと長いですけれども、この「SDGs×(かける)新しい生活様式 ミライのフツーをつくろうプロジェクト」は、令和2年5月から開始しております。とよたSDGsパートナーの登録団体、あるいは豊田市つながる社会実証推進協議会とのパートナーシップにより新しい生活様式の定着に向けた様々な取組を推進しているところです。今回はその一環として、とよたエコフルタウンにおいてブラックアウト、停電における在宅体験のガイドツアーを実施してまいります。
今回の令和2年7月豪雨でも全国的にはいろんな避難所が開設されたところですし、豊田市でも多くの避難所を開設し、新型コロナウイルスの感染防止に向け3密の回避など十分な配慮を行ってきたところです。ただ、その3密を回避する避難所運営に伴って、かなり収容人員に縛りがきてるということが課題として浮かび上がっておりますし、今回の全国的なその避難の状況を見ましても、避難所が唯一の選択肢ではなく、例えば親戚の家だとか、あるいは自宅での避難だとか、といったことも話題になっているところです。
それで、この在宅避難、自宅の周辺において災害の危険性がなければ在宅避難というのも一つの選択肢だろうというふうに思っております。そうすることによって、避難所での3密を防止するための有効な手段にもなりますし、市民の皆さんにとっても安全な環境が確保できるのではないかと思います。問題はその際の電源の確保だということになります。
豊田市では従来から「とよたさくらプロジェクト」として次世代自動車の外部給電機能の普及に取り組んでいますけれども、この外部給電というのが、避難における電源確保としても期待できるというふうに思います。
こうしたことを背景として、今回とよたエコフルタウンのスマートハウスにおいて疑似的にブラックアウトを作り出し、次世代自動車の外部給電機能の活用方法を体験していただくガイドツアー、これを8月8日の土曜日から行う運びとなりました。このガイドツアーの概要につきましては資料に記載の通りですが、今回のガイドツアーに合わせて在宅避難の考え方や外部給電機能の使用方法を紹介するパンフレットも作成いたしました。このことは、以前の記者会見でも予定しているということをお話ししていたかと思います。このパンフレットを広く市民の皆さんにも配布し、理解を深めていただき、行動に移していただきたいと思っております。このツアーの参加申し込みにつきましては、既存のツアーと同様とよたエコフルタウンのホームページから予約をしていただきます。
報道関係者向けのデモンストレーションを令和2年8月7日金曜日の午後3時から、実際には8月8日からガイドツアーが開始しますが、その前日8月7日の午後3時からとよたエコフルタウンの中のスマートハウスで開催いたしますので、またこちらの方も是非取材をしていただけたらと思います。

私からは以上です。
 

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