どうして下水道が必要なの?

ページ番号1003619  更新日 2020年8月5日 印刷

下水道の必要性と、事業の簡単な概要、下水道の役割などの説明です。

なぜ下水道が必要なのか?

汚水管、雨水管

下水道とは、雨水を流すものと、生活排水などの汚水を流すものの2種類があります。
東京都など下水道の整備が早期に行われていた都市は、雨水や汚水を一緒に流す合流式の下水道が通っています。豊田市や現在下水道の整備を行っている市町は雨水と汚水を別々に流す分流式の下水道を整備しています。
合流式下水道は下水道管がひとつですが、分流式下水道は雨水用と汚水用の下水道管があります。


生活排水57%、産業排水31%、その他12%

では、なぜ下水道が必要なのでしょう?
雨水用の下水道は主に雨水による洪水や水害対策として整備されています。雨水管を通ってきた水は、ポンプ場から川に放流します。
汚水用の下水道は、川や海の環境改善のために処理をするのが目的です。川や海の汚れのおおよそ半分は、生活排水によるものです。下水道は私たちが使った水をきれいにして再び自然に帰し、川や海をよみがえらせるための大切な施設です。

下水道に流れた生活排水はどこへ?

下水道に流れている生活排水はどこで処理されているかご存知でしょうか?
宅地に隣接する道路に敷設された下水道管は、豊田市で整備した下水道管です。そこから愛知県管理の下水道幹線を通って浄化センター(下水処理場)まで流れていきます。
豊田市の下水道は愛知県の流域下水道という、複数の市町村の排水を一箇所で処理する下水道を使っています。豊田市まで来ている流域下水道は、矢作川流域下水道と境川流域下水道です。

豊田市 境川流域下水道、境川浄化センター、矢作川流域下水道、矢作川浄化センター

矢作川流域下水道

写真:矢作川浄化センター

矢作川流域下水道は矢作川沿いに愛知県の幹線下水道が通っています。矢作川流域下水道の処理場は西尾市の海沿いにある矢作川浄化センターという施設で、処理された排水は矢作川の河口付近で海に放流されています。矢作川浄化センターで下水道処理をしている市町は豊田市、岡崎市、安城市、西尾市、幸田町です。

境川流域下水道

写真:境川浄化センター

境川流域下水道は境川沿いに愛知県の幹線下水道が通っています。境川という川は豊田市内にはありませんが、逢妻女川が下流で逢妻男川と合流して境川となります。その逢妻女川沿いに愛知県の流域下水道の幹線があり、川と同じように境川沿いの幹線と合流して、刈谷市にある境川浄化センターで処理され、再び境川に放流されます。境川浄化センターで下水道処理をしている市町は、豊田市、刈谷市、安城市、知立市、豊明市、大府市、みよし市、東郷町、東浦町です。

流域下水道以外の下水道

豊田市内には流域下水道以外に、独自で処理場を作って処理している地区もあります。

(1)農業集落排水

農業促進地区の環境を保全するために、生活排水を処理しています。豊田市内には農業集落排水の処理場が4箇所あります。

(2)特定環境保全公共下水道事業

特定の地区において、川の水質や周辺環境の保全を目的とした下水道です。豊田市では鞍ケ池の水質保全と周辺環境改善のために処理場を作って汚水を処理しています。そのほか、逢妻女川の水質保全のため整備している豊田西部地区では、豊田市内の処理場ではなく、境川流域下水道へ接続して境川浄化センターで処理しています。

処理場(浄化センター)での処理とは?

下水道管を通った汚水は最終的に処理場へ流れていきます。汚水は沈殿池などを経て、微生物により分解され、消毒されて川や海にもどします。こうして水資源として循環しているのです。

下水処理場のしくみ

沈砂池ちんさち
流れてきた排水の大きなゴミや砂を取り除きます。
最初沈殿池さいしょちんでんち
小さなゴミや泥を沈めます。
反応槽はんのうそう
もっと小さなゴミを微生物の力で沈みやすくします。
最終沈殿池さいしゅうちんでんち
微生物によって沈みやすくなったゴミ(汚泥おでい)を沈めます。
消毒・放流
汚泥を取り除いた水の中の細菌を消毒し、海や川に放流します。
脱水機
発生した汚泥を乾燥させます。
焼却炉
乾燥した汚泥を焼却します。

沈砂池、最初沈殿池、反応槽(汚泥の処理をする微生物の一種 エピスティリス)、最終沈殿池、消毒・放流、脱水機、焼却炉

写真:反応槽の水
反応槽の水
写真:最終沈殿池の水
最終沈殿池の水
写真:放流前の水
放流前の水

写真:雨水浸透ブロック

処理場で処理された排水からは汚泥が残ります。
汚泥は焼却して埋め立てをしますが、再利用もされています。発酵・乾燥して農作物の肥料にしたり、歩道用ブロックや瓦を作る材料として活用されています。

9月10日は下水道の日

「下水道の日」は、1961年に、著しく遅れている日本の下水道を全国的な普及(当時6%)を図ることを目的として、当時の建設省(現・国土交通省)と厚生省(現・環境省)が「全国下水道促進デー」として始めました。
下水道の役割のひとつに雨水の排除・洪水対策があります。この「雨水の排除」を念頭に、台風シーズンである暦の日(立春から数えて二百十日をすぎた二百二十日)が適当であるとされたことによるものです。21世紀のスタートの年にあたる2001年、旧下水道法が制定されてから100年を迎えたことと、下水道に対する認識も高まったこともあり、親しみやすい名称として「下水道の日」に変更されることになりました。(国土交通省・「『下水道の日』について」参照)

画像:下水道イメージキャラクター ミカホちゃんのイラスト
下水道イメージキャラクター ミカホちゃん

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業務内容:下水道の整備計画・建設、受益者負担金に関すること
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