マンホールアップサイクルプロジェクト
豊田市上下水道局では、豊田高専及びアイシン高丘株式会社と共働で、使用済みマンホール蓋を新たな製品に生まれ変わらせる「マンホールアップサイクル実証事業」に令和6年1月から取り組んでいます
背景・目的
下水道用マンホール蓋は、日本国内に1,600万枚程度設置されており、そのうちすでに老朽化しているマンホールの蓋は、350万枚にも及ぶと言われています。一方で、各自治体とも厳しさを増す財政状況により、マンホール蓋の更新は年間10万枚程度と推定されており、安全・安心なインフラ確保のため下水道用マンホール蓋の交換サイクルを加速させることが求められています。
そこで、豊田市上下水道局では、独立行政法人国立高等専門学校機構豊田工業高等専門学校(以下、豊田高専)及びアイシン高丘株式会社に協力を打診し、産学官連携により、使用済みの下水道用マンホール蓋について、新たな価値を与えて別の製品に生まれ変わらせる「マンホールアップサイクル実証事業」を全国で初めて実施し、新たな財源確保の可能性等、その有効性について検証することを目的としています。
プロジェクトの概要
プロジェクト開始日
令和6年1月19日(金曜日)
三者の役割
- 豊田市:プロジェクトの統括的な管理、マンホール蓋の提供、製品価値の検証
- 豊田高専:新製品のアイデア及びデザイン企画の立案
- アイシン高丘株式会社:製品開発等の支援、試作モデルの製造
参加学生数(令和6年1月時点)
40名
製品企画発表会
令和6年度におけるプロジェクトの活動成果として豊田高専の学生が考えた製品企画案を、関係者に向けて発表する製品企画発表会を以下のとおり開催しました。
- 日時:令和7年3月24日(月曜日)
- 場所:豊田市役所
- 内容:豊田高専の学生ら(全10チーム)が市場調査を踏まえ、立案した使用済みマンホール蓋を使った製品のアイデアや活動を通じた学びについて発表します。
- 結果:
賞名 |
チーム名 |
製品企画案 |
---|---|---|
最優秀賞 |
四次元ポケット |
ストーブ |
優秀賞 |
SDGs(最強ドラゴンズ) |
ダンベル |
アイシン高丘賞 |
しみ研 |
時計 |
豊田高専賞 |
人孔の乱 |
ベンチ |
豊田市上下水道局賞 |
H2O2 |
傘立て |
リバネス賞 |
四人孔 |
ベンチ |
参加学生の声
- マンホールは単なる道路の蓋ではなく、工夫次第で多様な活用ができると知りました。想像力を働かせ、新しい事業を生み出す楽しさと難しさを実感し、発想を形にするための工夫や挑戦の大切さを学びました。
- ペルソナを設定して商品開発を行うことや、より多くの人が欲しいと思うような商品を開発することの難しさなどを知り、授業では学ぶことのできない貴重な経験ができました。
- 一つの問題と向き合っているだけでは新たなアイデアは生まれないことを学びました。複数人の意見を合わせていくことで、より良いものに昇華できました。
今後の展望
令和6年度製品企画発表会の入賞作品について、令和7年度からアイシン高丘・豊田高専・豊田市上下水道局にて、その実現可能性について改めて検証を行い、市場ニーズ等があると判断されれば、商品化を見据え、試作品の製作に移行することを計画しています。
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